[コンフェデ開幕直前] 元日本代表GK・小島伸幸氏が語る南米選手と「GKのポジショニングの駆け引き」

2013年06月14日

サッカー練習メニュー

南米のGKは駆け引きに長けている

実際、私は南米のチームと対戦したときに痛い目に遭った。相手がディフェンスラインの背後へスルーパスを出そうとしていたので、すかさず前へ飛び出してディフェンスラインの背後のスペースをケアしようとした。私は相手の目線をよく見ていたつもりだった。そして相手のボールホルダーもまったくゴール方向を見ておらず、スルーパスを出すことだけを考えているように見えたのだ。

ところが、次の瞬間に放たれたのは、私が前に飛び出してしまい、がら空きになったゴールマウスに目がけたロングシュートだった。ボールを持っている相手は私の動きを察知したのだろう。

その試合では終始、相手が駆け引きの主導権を握ることになり、私はもうとてもではないが前へ飛び出すことができなくなった。特に南米の選手は駆け引きにおいて長けている。用心に用心を重ねなければ痛い目に遭うといういい経験になった。

なお、コンフェデレーション期間中に、小島伸幸さんがゴールキーパーの視点から日本代表の戦いぶりを解説します。どうぞ、お楽しみに。


 


元日本代表の守護神が解説!
現役時代には絶対に口外しなかった
門外不出のGK技術論を一挙大公開!!

著者:小島伸幸
発行:株式会社カンゼン

GKの指導者、現役GK、サッカーファンのために、実戦的な対応策・技術論を元日本代表の守護神が具体的に解説。GKが試合中、ボールに触れる時間はせいぜい1分。残り「89分間」は、ポジショニングとコーチング、つまり守備をするための準備――これがゴールキーパーの『仕事』である。なでしこGK編(小島伸幸×小野寺志保【元なでしこJAPAN GK】対談)も収録!

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