サッカー現場に潜む危険から守る!指導者&保護者のためのよくわかる熱中症対策

2013年07月12日

コラム
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WBGT(暑さ指数)で熱中症対策

これらを数字で表した指標がWBGTで、熱中症予防の運動指針の環境基準に使用されています。


■WBGT=31℃以上の場合

運動は原則禁止

皮膚の温度より気温の方が高くなる。原則として、運動を中止する。

■WBGT=28℃以上~31℃未満の場合

厳重警戒(激しい運動は中止)

激しい運動や持久走など、体温が上がりやすい運動は避ける。運動時は積極的に休息をとり、水分補給を行うこと。体力が低いもの、暑さに慣れていないものは運動を中止する。

■WBGT=25℃以上~28℃未満の場合

警戒(積極的に休息)

積極的に休息をとり、水分を補給する。激しい運動時には、30分おきくらいに水分をとる。

■WBGT=21℃以上~25℃未満の場合
注意(積極的に水分補給)

熱中症の兆候に注意するとともに運動の合間に積極的に水を飲むようにする。

■WBGT=21℃未満の場合

ほぼ安全(適宜水分補給)

適宜水分の補給は必要。市民マラソンなどでは、この条件でも熱中症が発生するので注意。

※今日の暑さ指数(WBGT)は環境省のホームページからも確認できます。


運動をすると体内で大量の熱が発生するため、暑熱環境での運動は熱中症のリスクが高いと言えます。また先に書きましたが、高湿度の際には汗の蒸発による体温調節が働きづらいため、比較的低い気温の中でも熱中症が発生しやすくなりますので要注意です。

また、子どもの場合は身長が伸びきっていないこともあり、地面からの照り返しの影響を受けやすいことにも留意してください。

他にも暑さへのなれ(暑熱馴化)が十分でないことが原因となります。梅雨明けなどのように急激に気温が高くなると、身体が環境の変化についていけず、体温の調節が正常に働かなくなってしまうからです。急な暑さの中では短時間の軽い運動から始めるなど、身体を徐々にならしていくことが必要になります。

サッカーの日本代表が暑い地域への移動をする際に試合の4日前を目安に現地入りしているのはこのためですが、子どもたちの場合は発汗機能が未発達だったり、体力の違いもありますので、1週間程度をかけてならしていくといいでしょう。

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