風間八宏氏監修!! 世界に通ずる“トラウムトレーニング”流のファーストタッチ習得術とは【前編】
2014年02月12日
コラムボールの速度を限りなく「ゼロ」に近づける
なお、ファーストタッチには、ボールを「家」に収める以外に、止めないでダイレクトでプレーする、という選択肢もあるが、内藤氏は「ワンタッチでのプレーは、かなり速い頭の判断スピードを要する高度なプレー。だから、まず『止めない』は教えません。しっかりと『家』を理解してもらって、それができるようになってからでもいいと思います」と補足してくれた。
また、トラウムトレーニングの「家」という発想には、ファーストタッチをする際の独特の考え方がある。通常、向かってくるボールに対して、たとえば右方向へ行こうとすれば、ボールを右方向へ動かすようにファーストタッチをするだろう。だが、トラウムトレーニングでは、向かってくるボールに対して、まずボールをピタリと足下に止めて、それに合わせて体を動かして右方向を向く、という方法をとるのだ。
「自分が進みたい方向へボールを動かしながらコントロールすると、少なからずボールを動かさないといけないので場所(スペース)が必要になるし、さらに体からボールが離れてしまいます。その隙を狙ってボールを奪いにくる相手選手もいるので危険です。
そうではなくて、しっかりと『家』の中にボールを止めて、相手から隠してしまうことが大事。ボールの速度を限りなくゼロに近づけてピタリと足下に止める。そして、そこに体を合わせる。遠藤保仁選手やバルセロナのシャビ選手は、このファーストタッチの方法で、後ろから来るボールに対して瞬間的に前を向きます。現代サッカーは、中央のポジションの選手に場所(スペース)がないことが多いので、敵との距離が1メートルでも50センチでもあるときに、自分はフリーだ、と感じられるかが大切だと思います」
カテゴリ別新着記事
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.25
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.25
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.25
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.25
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.25
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-16日本代表メンバー発表!【U-16インターナショナルドリームカップ2025 JAPAN】
- 「JFAナショナルGKキャンプ」参加メンバー発表!
- 「2025ナショナルトレセン女子U-14前期」参加メンバー発表!
- U-20 Jリーグ選抜メンバー発表!【International Youth Invitational Football Cup at KTSP June 2025】
- サッカーは「1対1」ではなく「2対1」がベース。海外の指導者の8割がそう答える、海外では当たり前にある感覚
- 関東トレセン女子U-15(前期) が開催!
- U-20日本代表メンバー発表。サウサンプトン・高岡伶颯や石井久継らが選出【第51回Maurice Revello Tournament】
- 東京都伝統のトレセン大会「TOMAS CUP」 で輝いた5人の選手たち/ジュニサカMIP
- 「2025ナショナルトレセンU-14前期」参加メンバー発表!
- 「2024 関東トレセンキャンプU-14」参加メンバー発表!