スペイン代表・イニエスタが語る、フットボールへの熱い思いと揺るぎない意思の強さ

2014年06月08日

インタビュー

12歳から親と離ればなれの生活

――アルバセテからバルセロナに旅立ったときのことを覚えていますか?

「覚えているよ。バルセロナには夜に車で向かったんだ。サービスエリアでは、僕も父も兄弟も何も食べる気が起こらなかった。全員が悲しみに打ちひしがれていたからね。だけど今では、あそこ以外のスタート地点は存在しなかったと考えている。僕はフットボールの選手になることを夢見ていたし、そうなるチャンスをバルサが与えてくれたんだからね。その日から家族と離ればなれで暮らし、さらに厳しい日々が待ち受けていた。ただ、そのようなことは経験として残り、その後の人生、自分の在り方を左右することになる。僕がバルセロナに旅立ったことで、父が悲しい思いをし、母が涙を流し、兄弟が寂しさを感じた。そのような出来事によって、自分という人間が形づくられたんだよ」

――家族と離ればなれになっても、あなたの信念が揺らぐことはなかったのですね。

「時が経つに連れて、良い感覚を手にしていくことができた。選手として改善されていったし、人間としても成長していたと思う」

――子供の頃のアイドルは誰だったのでしょうか?

「小さい頃はジダンに釘づけだったね。彼のプレーを見るのは最高だった。だけど自分の絶対的なアイドルだったのは、ジダンではなくミカエル・ラウドルップ(元デンマーク代表)なんだ。フットボールを見ることは決して時間の無駄にはならない。ゴールが決まるかどうかに関係なく、ラウドルップの動きを観察し続けたよ。僕にとっては、彼の動きそのものがスペクタクルだった」

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