【バーモントカップ第24回全日本少年フットサル大会】茨城県大会 決勝フォトレポート&結果「茨城県大会は鹿島アントラーズつくばJrが初優勝を飾る!!」
2014年10月20日
バーモントカップ第24回全日本少年フットサル大会茨城県大会は鹿島アントラーズつくばJrが初優勝を飾る!!
(文・写真●山本浩之)
10月18日(土)、水海道総合体育館にて「バーモントカップ 第24回全日本少年フットサル大会茨城県大会」の決勝が開催され、鹿島アントラーズつくばJr(以下、アントラーズつくば)が、デ・サルを5-4で破り、初優勝を果たした。
「やっぱり全日本少年サッカー大会やバーモントカップで全国優勝の経験がある鹿島アントラーズJrとは比較されます。そして僕たちが下に見られることが多いんです」とアントラーズつくば の8番・船橋佑キャプテンは胸の内を吐き出した。でも、「これで、見返すことができたと思います」と言うように、今大会は、バーモントカップ茨城県大会6連覇を狙う鹿島アントラーズJrとは、奇しくも2次リーグで同じブロックとなり、5-2でアントラーズつくばが勝利を収めたのだった。
「少なくとも僕の記憶では、バーモントカップで鹿島アントラーズJrに勝ったことはありません。とにかく選手たちの頑張りが掴んだ結果です」とアントラーズつくば・木村匡志監督も振り返るように、この勝利がアントラーズつくばの選手たちに大きな自信となって初優勝へと繋がったのだ。
とはいえ、アントラーズつくばは、準決勝のマルバ茨城fc U-12戦もそうだったが、決勝のデ・サル戦でも先制を許し、追う展開を強いられた。「早い時間帯での失点なので、取り返せると信じていましたが、試合の入り方は悪かったと反省しています」と船橋キャプテンの言葉通り、準決勝は7-2の逆転勝利。そして決勝も、前半1分にデ・サルの14番・舟崎歩武くんにコーナーキックからの跳ね返ったボールをゴールに蹴りこまれてから、アントラーズつくばの攻撃のギアはシフトアップされていった。
アントラーズつくばの同点弾は前半3分のこと。10番・前田聡良くんが、個人技の突破でチャンスを演出すると、最後は自身に戻ってきたボールをコースよく見極めてゴールに流し込み、前半を1-1で終えた。後半、デ・サルが球際の激しさをみせるものの、アントラーズつくばは巧みにボールを操り、鮮やかなパスワークを披露すると、1分には相手ゴレイロのクリアランスからのボールを14番・笹沼航紀くんがカット。そのままシュートを放ち逆転に成功する。
続く2分にも笹沼くんが10番・前田くんとのコンビネーションからゴールし、3分には、その前田くんが4秒ルールから得た間接フリーキックを決め4-1としたが、直後には、デ・サルの14番・舟崎くんに、15番・並木爽くんとの連携から、ふわりと浮かせたシュートを打たれてしまう。
1点を返されたアントラーズつくばは、6分にドリブルで抜け出した13番・高木翔青くんのひと蹴りで再び3点差とするが、最後になってデ・サルの粘りに苦戦してしまう。デ・サルの17番・飯田流音くんから15番・並木くんへと渡ったボールがアントラーズつくばのゴールマウスを割ると、勢いそのまま、8分には11番・今成奏太くんにミドルレンジからのシュートを決められてしまう。だが、1点差に迫られたころでタイムアップ。アントラーズつくばがデ・サルに5-4で勝利し、全国決勝大会への切符を手に入れた。
「この子たちは、フットサルで4失点は初めての経験です。相手の負けたくないという気持ちと粘り強さを感じました」とアントラーズつくばの木村匡志監督。「最後の時間まで攻められてしまい、自分たちの甘い部分が出てしまいました」とアントラーズつくばの選手たちにとっては反省材料となったようだ。
いよいよ、バーモントカップとしては最後となる冬季開催の全国決勝大会。アントラーズつくばの船橋キャプテンは「茨城県の代表として1チームしか出場できない大会に、僕たちが出場できるのはすごく光栄なことです。一つひとつの試合を大切に戦いたい」と抱負を述べた。
■鹿島アントラーズつくばJr・木村匡志孝監督のコメント
今年の選手たちは、これまで大きな大会で1位になった経験は一度もありませんでした。全日本少年サッカー大会の決勝大会にも出場はできましたが、茨城県大会を1位で通過したわけではありません。だから、バーモントカップで結果を残すことができてホッとしています。きっと彼らも自信をつけることができたと思います。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
U-22日本代表メンバー発表!【Mirabror Usmanov Memorial Cup 2025】2025.07.22
-
サッカー日本代表メンバー発表!【東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会】2025.07.04
-
U-16日本代表メンバー発表!【CFA PEACE CUP】2025.07.02
-
U-17日本女子代表、アメリカ遠征参加メンバー発表!2025.07.01
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-22日本代表メンバー発表!【Mirabror Usmanov Memorial Cup 2025】
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- 試合前には糖質中心の『単品料理』がオススメ。知っておきたい試合前の食事のとり方
- サッカー進路を考える。「私立中学サッカー部」の場合
- 2013年度 ナショナルトレセンU-14 後期の開催概要および参加メンバー発表
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- ゴールキーパーの仕事は9割が”コーチング”。元日本代表GKが語る守備陣形の整え方
- 「指導とは“教えない”こと」池上正コーチが語るジュニア指導の心得
- 足だけでいかない。怖がらない。簡単にボールを奪えると思わない。南米流「守備の3原則」とは?