<短期連載>プロサッカー選手からサッカー少年・少女を持つ親へのメッセージ①
2015年05月18日
コラムQuestion1
プロサッカー選手になれるようご両親はどのような助けをしてくれましたか?
(小学1年生の息子さんをお持ちの保護者より)
Answer
僕は、中学校は学区外のサッカーが強い学校にバスと地下鉄を使って通いました。高校も神奈川の桐蔭学園へ越境して入学。どちらも自分自身でそこへ行きたいと親に言いました。それに対して、両親は反対せずに僕の意見を尊重してくれました。うちは普通の家庭で経済的には厳しかったと思います。それでも子どものやりたいと思う道へ進ませてくれました。ほんとに感謝しています。
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Question2
ジュニア年代で心がけるべきことは?
(小学2年生の息子さんをお持ちの保護者より)
Answer
やはり僕は基礎だと思います。基本技術はこの時期に反復してトレーニングすることで身体に染み込んでいくと思います。
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Question3
プロになることの目的は何でしたか?
(小学2年生の息子さんをお持ちの保護者より)
Answer
いつの頃のことですかね? 僕らの頃はそんなに身近にプロはなかったんで。プロという認識よりも有名になれるかなという感じでした。いまはプロを目指す子も多いと思います。きっかけや動機はいろいろだと思いますが、そこで努力できるかが大切です。僕自身もその「有名になれる」という、あいまいではありますが、そこに向かって努力したことが今につながっているのでしょう。
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Question4
スクールやチーム練習を親が見ていたほうが良いと思いますか、見ないでいたほうが良いと思いますか?
(小学2年生の息子さんをお持ちの保護者より)
Answer
子どものサッカーを見る・見ないは、どちらでもいいかと思います。子どもの成長を見るのは親の楽しみのひとつにちがいありません。僕なら見たいと思いますし、見るはずです。ただ忘れてならないのは、チームの方針に口出しはしないこと。親は子どもを見守る姿勢が大事だと思います。
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Question5
小学校の頃はどんなチームにはいっていたんですか?
(小学2年生の息子さんをお持ちの保護者より)
Answer
小学校の部活動です。その先生が小5になっていなくなってしまって新しい顧問が野球部とかけもちになり、夏になるまでサッカー部が始まらなくなってからは週末に以前の先生の弟さんが始めたクラブチームにも入りました。
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今回はここまで。ご両親とのこれまでの関係から、「子どもの成長を見るのは親の楽しみのひとつ」と感じたのでしょうね。私も息子にそう思ってもらえるような応援の仕方を目指したいと感じましたが、みなさんはいかがでしょうか。
そしてチームの方針に口出しをしないこと、これをきちんと守らないと子どもの立場が苦しくなる可能性もあります。
また盛田選手は自分の進路をご自身で決断しました。自分で決断すること、簡単なように見えて、実はそれができないお子さんも多いのではと感じます。そして、反対せず応援したご両親。やはり常に親はサポートする姿勢を持つべきなのかもしれません。
最初にも述べましたが、私自身もまだまだ息子とのサッカー生活がはじまったばかりで、日々勉強中です。今回の話が少しでも多くの方に参考になれば幸いです。また次回も盛田選手のお言葉を紹介します。
プロフィール
高橋 正彦
(たかはし・まさひこ)
1977年、静岡県出身。中学卒業後、単身オーストラリアに渡りBrighton Grammar Schoolに入学。同校にはサッカー部が無く、3年がかりで学校側に打診をし、サッカー部を創立。初代キャプテンを務める。同校卒業後、1998年中古 CDショップ「音吉プレミアム」を東京都中野区に立ち上げ、単行本『イタリア人は日本のアイドルが好きっ』を出版。2009年5月には世界中の日本ファンと交流するスペシャリストとして、NHKから英語でインタビューを受け、その映像が世界88カ国で放送された。2010年6月、『子どもがバイリンガルになる英語子育てマニュアル』を出版。2010年11月、親子で英語が学べる『MMSJ英会話スクール』を開校。2011年4月からはアデランテFCにて英語サッカースクールを開校。2012年4月『子ども英語ジャーナル』にて「子どもが笑顔になる ウケるアクティビティ」連載スタート。2013年5月、『外国人とどんどん話せる英会話トレーニングBOOK』を出版。2014年からは保護者に向けた「子どもが小学校の英語でつまずかないために親ができること」「英語を使って世界中に友達を作ろう」などの講演も行っている。2児の父。長男長女共に英語はネイティブレベル。
ブログ:どうすればプロサッカー選手になれるのか~実験的親子二人三脚サッカー奮闘記~
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