子どもの引っ込み思案は改善できる?! 臨床心理士が語る「やる気の育て方」
2016年04月11日
メンタル/教育ほめるもしかるも具体的に
――具体性が必要だということは、ほめるにもしかるにも伝え方が大事になります。
子どもには「何が言いたかったか」をしっかり明確に伝えないといけません。よく指導者が「自分で考えろ」という場面を見かけますが、それでは前に進めません。「どう思う?」と問い、問題を考えさせて答えが出たら「じゃあ、次はそうしよう」と次の一歩に進めてあげることが大切なのです。
指導者は自分たちが厳しく育てられたから選手たちにも厳しさを求めがちです。でも、「がまんを知らない」今の子どもたちにそれを求めても可能性をせばめるだけです。監督やコーチも時代に合わせて「ほめる」ことに慣れる必要があるのではないでしょうか。
 私は、言い回し(データ6参照)の問題だと思っています。ほめ方も直接ほめられないのなら「コーチはあの○○のプレーはすごかったと思う」と間接的に伝えたらいい。それは両親も同じことです。
 とにかく、本人を認めてあげれば「自己実現の欲求」=「やる気」が勝手に出てきます。子どもの求める心の欲求を満たすことの積み重ねが成長を促すのです。
・「なにやってんの!!!」→「どうしたかったの?」
・「どうしてわからないんだ!!!」→「何がわからないの?」
・ただ反省させる→何を反省しどうすべきかがわからない、ただの罰であると怒りにつながることも
・親の非を認めない→○○はお母さんも悪かったけど、△△くんも~については良くないよね。
・怒鳴り散らす→何が問題なのか考えさせる促しを。一喝は効果的であるが、ずっと怒鳴られることはねじふせられているような感覚に。
――冒頭で教えてもらった「自己肯定感」の土台は欲求を満たすことで育つんですね。
その通りです。それが結果「やる気」につながっています。子どもがかまってほしいのは欲求の表れでもあります。だからこそ、会話やスキンシップが大切なのです。子どもは両親、もしくは監督やコーチとの会話から「なぜほめられたか」「なぜ注意されたか」を敏感に読み取ります。そして、自分を認めてほしくて行動を起こすのです。「やる気」の育て方はそれぞれの欲求の満たすことの積み重ねることでしかありません。とてもシンプルなことです。
そのときにもう一つ役立つのがスキンシップです。「皮頭同根」という言葉があるのをご存知ですか。人間は受精して細胞分裂すると、3つにわかれるのですが、皮膚と脳は同じグループに属します。つまり、皮膚を触ると脳にすごく刺激がいくんです。そうすると、オキシトシンという脳な分泌が出てリラックス効果を高まります。ぜひ、スキンシップも有効活用してください。
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