子どもが集中して練習に取り組むには「興味がそそられるかどうか」が重要! ドイツ育成メソッドに学ぶ「年代別トレーニング」【小学1・2年生編】
2016年07月14日
サッカー練習メニュー連載第一回目『幼稚園児編』に続き、ドイツの年代別トレーニングを参考に、ジュニア年代を幼稚園、小学1・2年生、小学3・4年生、小学5・6年生に区分けし、その年代に応じたトレーニングの考え方と実例を紹介します。連載第二回目は「小学1・2年生」です。集中力が持続しない年代でも熱中して取り組めるトレーニング例を取り上げます。
(構成●木之下潤 写真●Getty Images)

前回同様、トレーニングを考案する上で重要なことは、この年代の身体的・精神的な性質・特徴を把握しておくことです。
▼小学1・2年生の性質・特徴
1.常に体を動かしたい
2.好奇心旺盛
3.まだ集中力があまりない
4.他人と比べたがる
5.まだ目的意識はあまり無い
6.基本的な運動能力の成長期
注意すべきは、集中力があまりなく、好奇心旺盛で常に体を動かしたくてジッとしていられないことです。裏を返せば、興味が持てる楽しいトレーニングであれば、熱中してやり続けられるのが、この年代の良いところです。
目的意識があまりないということは、トレーニングをやるかやらないかの判断は理性ではなく、感情に左右されているところがまだ大きく、「興味がそそられるかどうか」がカギを握っています。
そう捉えると、練習中に「今日は集中していないな…」と感じたら単純にトレーニングがおもしろくないのです。例えば、ボールを一人一個持っていたとしてもプレーするまでの待ち時間が長かったり、同じ練習をダラダラとやっていたり、難しい練習をしすぎていたりと、トレーニングの内容が目の前の子どもたちにマッチしていません。
さじ加減が難しいと思いますが、簡単すぎず、難しすぎないトレーニングを行うことが大切なことです。シンプルな目標を設定し、さまざまな成功体験が積める環境を整えることで集中力も長く続きます。
ちゃんとゴールを設け、「得点を競う」「1対1で決着をつける」といったゲーム性を加え、サッカーへの好奇心を刺激するように努めてください。
小学1・2年生は「自分」と「ボール」と「ゴール」ぐらいしかまだ認識してプレーできません。だからこそ、それを利用してドリブルやパスやシュート、ボールを止めると言った技術的要素に力を入れると良いでしょう。ただし、ドリル的に一人で練習するのではなく、味方や敵を据えてプレーさせることで実践に生きるものに昇華させることを推奨します。もちろん、ドリル的な要素を否定しているわけではありませんが、練習の目的と組み込み方で、学び方が変わることを理解しておきましょう。
最後に付け加えておきたいのは、この年代の子どもたちにとっての指導者が今後の人間形成に大きく関わることです。
常に、大人の言葉遣いや立ち振る舞いを観察しています。だから、ガミガミと怒ったり、説教染みたような指導者であれば、選手たちもそれに応じてプレーするということを認識しておいてください。寛大にトライさせる、笑顔で問いかけるような指導者であれば、選手たちもそれをキャッチしてプレーします。大人を見て育つことを忘れず、子どもたちと練習に向き合いましょう。
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