ジュニア世代は成功体験を! ドイツ育成メソッドに学ぶ「年代別トレーニング」【幼稚園児編】
2016年07月07日
サッカー練習メニューよくジュニア世代は「年齢に応じたトレーニングが重要だ」と言われます。しかし、実際にどんなことを考慮し、練習をすればいいのかを明確に示されたものはあまりありません。そこで、ドイツの年代別トレーニングを参考に、幼稚園、小学1・2年生、小学3・4年生、小学5・6年生に区分けし、年代に応じたトレーニングの考え方と実例を紹介する連載をスタートします。
(構成●木之下潤 写真●Getty Images)
幼稚園のときは全身を動かすことが大切
まず、連載第一回目は「幼稚園」です。
年代に応じた練習を考えるとき、考慮すべきことは身体的・精神的な特徴があることです。この年代には、主に4つの性質・特徴があります。
▼性質・特徴 改行
1.とにかく動き回っていたい
2.興味があることに一生懸命
3.ものまねを楽しむ
4.勝ち負けへのこだわりはまだ少ない
これを配慮し、うまくトレーニングを考えることが重要です。とにかく、まだ未発達な年代だから、最大の目的は、下記の2つです。
▼体を動かす楽しさを全身で感じること
▼『できた!』という気持ちをたくさん味わうこと
そこで、サッカーの絡め方としては「体を動かす」「友達と遊ぶ」という2通りの考え方があります。
前者は対人スポーツであり、ボールスポーツなので、あらゆる体の使い方が大切になります。だから、体をスムーズに動かせるようになることを、主な目的とするトレーニングの考え方です。後者は相手ありき、味方ありきというサッカーの競技性を、主な目的とするトレーニングの考え方です。
例えば、マネする特徴を利用したり、動き回る特徴を活用したりして練習メニューを考えてはどうでしょうか?
別に、サッカーボールを使うことにこだわらなくてもなんでも構いません。ボールを使わず、鬼ごっこでも十分です。小学1・2年生になり、サッカーに興味を示し始めたとき、結果的にスムーズに体を動かせたら楽しい思いがたくさんできます。さらに、敵や味方がいることを認識できれば、一緒にプレーすることの喜びなどサッカーの本質を身近に感じることができます。
忘れてはいけないのは、最大の目的2つです。この年代では、「サッカーをトレーニングしよう」ではなく、「みんなで遊ぼう」ぐらいに、全員が楽しめる練習メニューを作ってみましょう。
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 【AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024】U-17日本女子代表メンバー発表!2024.04.15
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!2024.04.11
- 「東北トレセンU-13」が開催!2024.04.10
- 【AFC U23アジアカップ カタール2024】U-23日本代表メンバー発表!2024.04.08
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.17
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.17
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.17
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.17
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.17
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 【AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024】U-17日本女子代表メンバー発表!
- 自分よりも大きくて速い選手も1対1で抑える。内田篤人から学びたい守備時の姿勢【フィジカルのプレーモデル】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- ジュニア年代にも大切なトップ選手の共通点は?“自重コントロール”の重要性【フィジカルのプレーモデル】
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 興味と探求心を育む松井大輔の指導「個人戦術を身につけることができれば…」横浜FCスクール初指導で子どもたちに伝えたこと
- 「俺、プロだったけど下手になってる」松井大輔が痛感。横浜FCスクール初指導に密着、子どもたちへの指導の狙いとは
- 「2023ナショナルトレセンU-13 関東」参加メンバー発表!
- 栄養も食事量も“バランス良く”/小学校1・2年生向けの一日の食事例