8年間でオスグッド患者ゼロ!! 子どもの心身のケアを徹底するT・フジタ枚方の取り組み
2016年10月19日
コラム足の指曲げはあくまでひとつのメソッド
今ではかなりの選手が指曲げをして歩く、走る、そしてジャンプすることまでできるのだ。「サッカークラブなんだから、もっとサッカーの指導を」 という意見もあるだろう。ただフジタ枚方には子どもの健やかな成長には、ケガをしないことが最優先になるという考えがある。
この話を聞いて筆者は柔道を思い出した。初心者が真っ先にやるのは投技でも寝技でもない。基本は受け身。最悪の場合死亡事故にも繋がる柔道は、完璧に受け身ができるまで技を教えない。来る日も来る日も受け身の練習である。これをサッカーに置き換えてみれば、ケガをしない体づくり。これと同じではないだろうか?
ただ指曲げに関してはあくまでもそのひとつのメソッドにすぎない。クラブとして取り組んでいることは他のスポーツであったり、子どもたちが自らの『生』を理解するために助産師を招いて話を聞く、更に食育など多岐にわたり、サッカー以外の部分を重視している。
「すべてがみんな繋がっていると思っていますし、繋がっています」(永山氏)
日本には数多のジュニアチームがある。その中でどれだけの指導者と保護者が、子どものケガ予防に真剣に向き合っているだろうか?実際にはすべてケガが発生してからの対処療法になってはいないだろうか?確かにサッカーにおいてでケガは避けて通れないものだが、発生を極限まで抑えることはできる。その点でフジタ枚方の取り組みは徹底されており、見習うべき点は非常に多い。まさに一石を投じるものだと感じた。
最後にフジタ枚方の中学年代の選手に、腰痛に悩む選手はひとりもいないという。
プロフィール
永山 宜真(ながやま ぎしん)
小学校〜高校までフジタSC枚方でプレーするも、中高と腰痛と膝痛に悩まされる。 高校2年生時に、とあるトレーナーと出会い治癒。その後ドイツで2年間プレーし、ビーチサッカー代表合宿に呼ばれる。 2005年以降、未来ある可能性のある子どもたちに、身体の仕組みを伝える為、指導者の道に。 日本サッカー協会A級U12コーチ 、日本体育協会 公認上級コーチ、上海中医薬大学 中医食療士など資格多数。
T・フジタSC枚方
1980年代に前身チーム創設 。990年 U12 関西大会優勝 1992,1993年 U15 全国大会3位 など2011年 T・フジタSC枚方に名称変更。現在は、U12,U15チームで活動中。OBには、武田洋平選手(名古屋グランパス)、山蔦一弘選手(アグレミーナ浜松) らがいる。
>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカ公式Instagramはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら
カテゴリ別新着記事
ニュース
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 『JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12』2017年度の参加メンバー768名を発表【変更あり】
- ポジションが変わらない息子
- 山口育成担当技術委員長に聞く! リーグ戦の推進は四種年代のサッカーをどう変えるか?
- 【高円宮杯第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会】決勝レポート「FC東京U-15深川が逆転で日本一、6年ぶり2度目の優勝」
- 【ジュニアユース 体験練習会】VERDY S.S. AJUNT(東京都)
- 柏レイソルが後半の逆転劇で2年ぶりに全国行きの切符を獲得!!/第41回全日本少年サッカー大会 千葉県大会
- 反復練習に時間を費やす必要はない。 戦術理解を養う「止める・蹴る」の指導法とは
- 夕食は18時が理想的。それができない場合は? 「睡眠の質」を高める栄養素
- 「JFAエリートプログラムU-14日韓交流戦」参加メンバー発表!
- 子どもの”強い心”を育むために親が「できること」「してはいけないこと」