原口元気選手が乗り越えてきた壁。中学時代に訪れた心と身体の変化
2016年11月16日
コラム19日(火)に行われたロシアW杯初戦のコロンビア戦で右サイドで先発した原口元気選手(江南南サッカー少年団/浦和レッズジュニアユース/浦和レッズユース)。心と身体の変化が起こる中学時代に原口選手が乗り越えてきたものとは。
(文●元川悦子 写真●Getty Images)
原口元気選手の中学時代
2004年春、原口は中学入学と同時に浦和レッズのジュニアユースの扉を叩いた。全少とバーモントの2冠を獲った天才少年の可能性を高く評価した浦和側がスカウトする形だったという。
自宅のある熊谷から与野八王子の練習場までは電車と自転車で片道1時間半。それでも彼は練習場へ一番早く行って自主練をこなし、全体練習後も照明が消えるギリギリまでボールを蹴っていた。平日は帰宅が23時を過ぎることも珍しくなかった。
原口家の両親は勉強も大切だと考え、進学校に進むことを思い描いていたが、サッカーが忙しすぎる息子は机に向かう時間がなかなか取れない。そこで夏休みなど長期休暇を有効活用させようとしたが、それも容易ではなかった。
「本人は大人になった今、指導者になるための勉強をしたいと言ってますけど、正直に言うと、中学・高校時代はもう少し勉強してほしかったですね」と父・一さんは本音を吐露する。
サッカーと勉強の両立は、プロを目指す子どもを持つどの家庭においても、大きな悩みに他ならないのだ。
そこまでして全身全霊をサッカーに傾けた原口だったが、中1で予期せぬ壁にぶつかる。その一つが成長の遅さ。中学入学時点の原口の身長は151㎝。中1のときにはそこまで慎重が伸びず、江南南で見せていたような自由自在の個人技を出せなくなってしまったのだ。
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