“早熟タイプ”はプライドの高さに注意? “晩熟タイプ”には他人との比較はNG!? 個々にフォーカスした指導を心がけよう!!
2017年04月25日
コラム
他の子との比較は厳禁? 晩熟児な子どもへの指導ポイント
一方、晩熟な子どもには、早熟な子どもよりも、指導面での多くの配慮が必要です。晩熟な子どもは、早熟な子どもとは反対に発達が遅れていますので、ある時点では体格、運動能力、社会性などあらゆる面で劣っている可能性が高いことになります。
特に運動場面は、「できる・できない」「勝つ・負ける」といったことがハッキリとわかる状況となりがちですので、そうした体験をすることによって、晩熟な子どもは運動への自信が持てなかったり、運動参加を避けたりして、運動嫌いになってしまうことがあります。
また、運動ができないことがキッカケとなって、最悪の場合「イジメ」へと発展するケースも予想されます。
こうした点を考慮すると、晩熟な子どもへの指導では、今後グッと成長することを前提に、運動への興味・関心を高め、積極的に運動に参加させていくことを目標としたいものです。
そのためには、いろいろなルールを設定して晩熟の子に対するハードルを上げることを避け、他の子と比較することばかりに目を向けるのではなく、自分自信の運動の上達に喜びを覚えるような気持ちを養うことを指導ポイントとしたいものです。
前述しましたように、指導者の方は早熟と晩熟を見分けるのは難しいとは思います。ですが、保護者との連携が取って話し合える関係であれば、ある程度予想することはできるわけですから、皆に同じレベルを要求するのではなく、個々の成長を踏まえた上での指導を模索することもできるのではないかと思います。
プロフィール
奥田援史(おくだ・えんじ)
滋賀大学教育学部准教授。運動心理学・幼児教育専門。ドイツの大学にてサッカー指導法を学ぶ。元関西高校選抜。公認キッズインストラクター。運動発達等の研究論文多数。『ジュニアサッカーキッズのトレーニング集』(小社刊)をプロデュース。
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