判断を伴うプレーをするには何が必要!?『ファーストタッチ』と相手を『いなす』プレーの重要性とは
2017年05月19日
サッカー練習メニュー一瞬で相手のマークを外すためにはファーストタッチの技術が求められます。相手の状況を瞬時に判断し、いなすプレーをするには何を心がければいいのでしょうか。今回はジュニアサッカーを応援しよう! WEBサイトにて、以前連載し書籍化された池上正さんの『池上さんのことば辞典』から、『ファーストタッチ』と『いなす』という言葉を紹介します。
監修/池上正 編/島沢優子
<池上さんのことば辞典>
ファーストタッチ
【名詞】 同義)ボールコントロール 類義)トラップ
判断を伴うトラップを指す。「相手
守備がどこにいるのかを見て(感じ
て)、どこにボールを置くのが良い
のか」という判断をしたボール扱い
のことを指す。日本では「判断を伴
う」という意識が指導者サイドに薄
いため、選手に対して正確にボール
を止める要求に偏ってしまいがち。
■池上さん解説■
判断を伴うボールコントロールの上達法とは
マーカーを目印にして、ボールをコントロールして対面パス。実際の試合では正面から来たボールを、再び正面に蹴り返すといった場面はありえません。それなのに、そのような練習をしていませんか?
実際の試合では、相手が自分の近くにいなければ、ファーストタッチは前に大きく出した方が相手に脅威を与えられます。自分の右側に相手がいれば、左のスペースにボールを置く。左側にいれば、右のスペースにボールコントロールする。ゴール付近なら、そのままダイレクトにシュートする場合もあるでしょう。
そのようにして、一瞬で相手のマークをずらして優位に展開するためには、ファーストタッチの判断と技術は非常に重要です。日本の選手はそれを体得するための実践的な練習が足りません。海外のコーチも「日本の選手は止める・蹴るは上手いのに、試合になると上手くいかない」と言われます。
これは、相手守備からのプレッシャーが来るとあわててしまうからです。それに比べて、小さいときから実践的な練習をしている欧州や南米の選手の方がファーストタッチのうまさは上だと感じます。
表面上は、「トラップ」という言葉を最近あまり使わなくなりました。代わりに言われるのが「ファーストタッチ」「ボールコントロール」です。しかし、この両方の言葉を使うときに、「判断を伴う」ことを意識している指導者は少ないように思います。
うまく止めたとか、タッチが柔らかいといった技術面だけではなく、そこに判断があるかどうか、その選択がどうだったかを選手と考えてください。そうすれば常に足元でしかコントロールしない(足元でしかコントロールしない)選手は減っていくはずです。
一方、ボールを止めるための技術練習が少なくなっているのも事実です。インサイドのコントロール、もも、胸など体の様々な部位を使うことを意識させましょう。もっと言えば、スローインの時にどう止めるか、体のどこを使ってコントロールするかといった練習も必要です。
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