親子で知っておきたいコミュニケーション術。子どもの“表現する力”は家庭内の会話で伸ばせる!?

2017年06月21日

コラム

ジュニアサッカーを応援しよう!で以前掲載された『“国語の力”はサッカーにもいかせる!? 子どもの理解力を高める「聞き上手」のススメ』の記事内では、サッカーにも活かせる国語の力について、家族内でのコミュニケーションにおいて親が「聞き上手」になることの重要性を紹介しました。今回は、国語力の土台である子どもの「表現する力」の家庭内での伸ばし方について『国語の力を親が伸ばす(著・高濱正伸)』より一部引用しながらご紹介します。

(構成●前田快/ジュニサカ編集部 イラスト●まえかな)

国語の力を親が伸ばす』より一部引用


「お母さんの表現力」が子どもの“表現する力”を高める

国語の力(食卓)

 サッカーにおいてチームプレーは大切です。そして、そのチームプレーは普段の練習時において磨かれます。最初から100%完璧な連携プレーを生み出すことはとても難しいです。練習の時に何度もトライ&エラーを繰り返して、チームプレーの質を高めていきます。

 その練習のときに重要なのは、自分の意見を相手に伝える力です。言い換えると、自分の思っていることを仲間に表現する力です。「なぜいまのプレーを選択したのか」「自分はこの場面ではどのようなボールが欲しいか」など、自分の考えていることを相手に伝えていかないとチームメイトはなかなか気づくことができません。

 しかし、自分の感じたことを分かりやすく相手に伝えることは大人でも容易ではありませんし、こういったイメージを表現する力は塾や学校で教えられるものではありません。日常の生活のなかで様々な実体験を重ねることで伸びていくものです。

 では、子どもたちが自分のイメージや感覚をうまく相手に伝えるようになるためにはどうしたらいいでしょうか。それは家庭内でのコミュニケーションにヒントがありました。『国語の力を親が伸ばす』によれば、下記のように語られています。

「お母さんは今日何を食べたの?」と聞かれたら、「お母さんはね、お父さんが四国に行ったときのお土産の讃岐うどん。3人前で一つの袋に入っていて、それを取り出して、万能ネギを刻んで、、、」というようにどう料理して食べたかを言っていく。そして、それがどんなに美味しかったかということを比喩で表現したり、イメージを膨らませながら話してくと、子どものいい話し方につながります。

『国語の力を親が伸ばす』より引用

 このように家庭内での会話において、お母さんがしたことや感じたことをなるべく詳しく話すことを心がけることで、子どもたちの“表現する力”も自然と伸びていきます。そして、その“表現する力”は、子どもたちがサッカーをするときに、自分のイメージしていることを相手にうまく伝えることにつながります。また、お母さんとの会話を通じて聞く力も伸びてきます。そのことにより、相手の言っていることを理解する力につながっていくのではないでしょうか。


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【商品名】国語の力を親が伸ばす
【発行】株式会社カンゼン
【著者】高濱正伸

⇒親にしかできない国語力をつけるノウハウとツボ。思い出してみてください。小中学生の頃、国語ができる子はたいてい他教科の成績も良かったでしょう。「国語は全学力の土台」なのです。この重要な国語。実は親のかかわり方が最大の決め手になる教科です。受験のプロが、子どもの国語力を親子で楽しみながら鍛えるためのノウハウと絶対にはずせないツボを公開します。


 

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