子どもが上達する”コーチング”の心得。良い指導とは「忍耐。多くのことを求めず、シンプルに教えること」

2017年10月19日

コラム

ジュニアサッカーの現場にはさまざまな疑問や悩みがつきもの。ここでは指導者から保護者の方々、そしてこどもが抱くものをファンルーツの指導者たちがアドバイスします。今回は指導者の「コーチング」について1つの疑問を解決します。

(再構成、写真●ジュニサカ編集部)

『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.34』より転載


Q

子どもたちの上達が早くなるような魔法のコーチングはありますか?


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シンプルなことをくり返し教えることが必要

 これはコーチならだれもが悩むところです。実際、魔法のトレーニングはありません。しかし、オーガナイズの設定などで、テーマを限定するような形で効果をあげることはできます。つまり、問題のあるプレーを抽出して修正をすることができるのです。

 といっても、1日のトレーニングだけで、そのプレーが一流になるようなことはまずありません。マジックのようなトレーニングを探し出す以上に、コーチは忍耐強く、子どもたちの成長を持つことが重要です。つまり、継続性が重要なのです。

 子どもたちが上達しない場合、「何が問題か」、「何を変えればいいか」、「問題は指導方法にあるのか」など、オーガナイズの問題点を考えてください。トレーニング中、子どもたちが退屈そうにしていたり、ほかのことに興味を持ったりしていませんか。練習中にトンボを捕まえようとしている子どもをよく見かけます。このような場合、子どもたちを怒鳴っても、さらに練習への興味を失わせてしまい、悪循環になってしまいます。

 ここで考えられるのは、まずトレーニングのオーガナイズ自体が、子どもたちの好奇心を刺激する内容でなかったのではないかということです。オーガナイズが正しいか、プログラムの時間が適切か、子どもたちへの声かけが正しかったのか、心理的な特徴を考慮したものか、などがポイントとなってきます。

 最後に、トレーニング中、コーチは子どもたちに多くを求めないことです。オーバーコーチング(教えすぎな指導をしすぎること)になってしまっているケースは多々あります。実際、コーチは、限られた時間の中で、多くのことを子どもたちに伝えたくなるものです。その気持ちは必要です。

 しかし、オーバーコーチングによっては、子どもたちの頭の中はパンク状態になってしまいます。次回の練習でも忘れずにいるためには、多くのことを求めるのではなく、シンプルなことをくり返し教えることが必要です。つまり、良い指導とは、まさに忍耐することでもあるのです。

 

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