「希望のポジション」とは違う場所でのプレー。悩んでいる子への親のサポート法は?
2017年11月30日
コラムジュニアサッカーの現場にはさまざまな疑問や悩みがつきもの。ここでは指導者から保護者の方々、そしてこどもが抱くものをファンルーツの指導者たちがアドバイスします。今回は、「希望のポジション」とは違う場所でのプレーをして悩んでいる子へのサポートの仕方についての相談です。
(再構成、写真●ジュニサカ編集部)
Q
FWをやりたい息子は体が大きいのでGK。 そんなときどんな声かけをすればいいですか
保護者からしてみれば、我が子が悩んでいたり、不満を漏らしていたりしたら、気になって歯がゆい気持ちになることもあるでしょう。「うちの子はトップがやりたいと言っているのに、どうして認めてくれないのかしら」という親心から、つい指導者に問いただしてみたくなるかもしれません。 しかし、保護者が指導者に直接意見をするのは控えて、まずはお子さんに、自分の口から指導者に質問するよう、声かけをしてみてはいかがでしょうか。
当然、指導者も子どもたちの要求をすべて受け入れていたら切りがありませんので、お子さんがいくらフォワードをやりたいと訴えても通らないかもしれません。もし、指導者が「決まったことだから、ゴールキーパーをやれ」と言うような説明しかできないようであれば、それは別の問題になりますが、普通はポジションを決めた根拠がきちんとあって、その子がゴールキーパーに適していると判断した理由を分かりやすく説明することができるはずです。大柄な体格を活かしてもらいたいということが決め手となったかもしれませんが、それ以外にも、その子がリーダーシップに優れていると判断したかしれませんし、チームが勝利をするために必要であるなどの理由もあることでしょう。
いずれにしても、子どもは指導者と二人で話しをすることで「コーチは、ちゃんと僕のよいところを見てポジションを選んでくれているんだ!」と納得をすることができると思います。
このように、子どもが保護者に頼らずに指導者と対話する力を身につける必要があるのは、サッカーをプレーするのは子ども自身だからです。保護者がサッカーのことで指導者にいつでも意見をしたり、どんなときにも子どもに手を差し出したりしていると、やがて、すべてにおいて、子どもは 自分自身で考えることをしなくなってしまいます。練習や試合中にも、保護者がいるときには様子が気になってチックのような症状が現れて、プレーに集中できなくなる子も珍しくありません。
だからといって、子どもが悩んだり落ち込んだりしているときに、その変化を一番敏感に察知することができるのは、もちろん保護者です。チームの指導方針に関わることに口出しをすることは控えたほうがよいと思いますが、子どもをサポートするための親子のコミュニケーションが、とても大切であることは言うまでもありません。
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