試合に生きる“ボールコントロール”を磨こう!! 南米の選手が「上手い」3つの理由
2018年01月31日
コラムジュニア年代の練習でもよく行われる二人一組のパス交換。その練習、ボールを止めるだけになっていませんか? コントロールの精度をあげるためにも、まずは”意識”を変えていかなくてはいけません。ジュニサカでもおなじみ亘崇詞コーチの監修の『サッカーアルゼンチン流 個人スキルバイブル』から南米流、コントロール技術が上達する3つの秘訣を紹介します。
監修●亘崇詞 再構成●ジュニサカ編集部
※この記事は、2016年10月21日に掲載されたものを再編集したものです。
難しいプレーにどんどん「挑戦」しよう!
二人一組のパス交換は日本全国どこでも行われているコントロールの代表的な練習だろう。でも、試合で起こることを考えながらしっかり練習していれば、ただ単に二人でパスを交換しているだけの練習にはならないはず。たとえコーチに何も言われなくても、自分でうまく工夫して練習することもできるはずだ!
南米流ファナティコになるための考え方①
南米では強いパスや速いパスを止められないと仲間になれない
僕がユース年代のとき初めてアルゼンチンに渡って衝撃を受けたことは、南米の選手たちのコントロールのうまさだ。コントロールがうまいから、味方も無意識に強いパスや速い縦パスをどんどん出していた。日本で見ていたパスよりも何倍も強くて速いパスだったのだ。
南米ではそういうパスでもしっかり止められないと仲間にすら入れてもらえないのだ。僕はそこで自分と南米の選手たちとの力の差をまざまざと感じてしまって、本当に驚くしかなかったんだ。
実際、南米の選手たちはどんなに強くて速いパスでも、ワンタッチでピタリと止められる。さらに、キックフェイントなども入れることができるし、受けたボールを次にパスが出せるところにしっかりとコントロールができる。南米の選手たちに対して僕らは勝手に「派手なドリブルやフェイントがうまい人たち」というイメージを持ってしまいがち。
だけど、本当は何よりもコントロールがすごくうまい人ばかりなのだと思う。日本とはその部分でまだまだ大きな差があると思うから、まずはコントロールをしっかり学んでいこう!
南米流ファナティコになるための考え方②
南米の子どもたちは最初から大人と同じことを学んでいく
南米の子どもたちは最初から大人と同じことを学んでいく。大人になったら、子どものときよりもプレーするスピードが速くなったり、強くなったりするだけだから「子どものときに身につけたプレーが、大人になったら通用しないプレーになってしまった!」ということにはならないんだ。
だから、来週から紹介する技術について「小学生にしてはレベルが高いよ」と思うこともあるかもしれないけれど、心配はないんだ。南米の子どもたちならみんな当たり前のようにやっている技術ばかりなのだ。日本では禁止されてしまうトゥキックもヒールキックも彼らは当たり前のように学んで、実際に試合で使える技としてどんどん身につけていく。
将来、世界で通用する選手になりたいのならば、小学生のうちに身につけなければいけない技術があるということなんだ。
南米流ファナティコになるための考え方③
大事なことは動きながらのプレーや逆をとるプレーの精度をあげること
みんなの中に「小学生のうちは簡単なレベルの練習をしておこう」などと思っている人がいたら、それは間違っているぞ。南米の子どもたちは、いつも大人の映像を見ながら「良いプレーをできるだけ盗んでやる!」と思いながら練習をしているのだ。
「このプレーは難しいから大人になってからやろう」などと思っている子どもはひとりもいないぞ。大事なことは常に試合を想像しながら練習をしているかどうか。普段の練習をもう一度考え直して、何をどう変えていけば、いつもよりも意味のある練習になるかな?それを真剣に考えてみよう!
相手が誰もいなくて何のプレッシャーも受けていない状況で練習することがあると思うけれど、自分の足が止まっているときのボールコントロールがどんなにうまくてもあまり意味はない。自分で動きながらプレーしたり、相手がいることを想像しながら、常に相手の逆をとってコントロールするときの精度が落ちないように、しっかり練習をしよう!
(写真●Getty Images)
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