親は子を「まず褒めること」。子どもの“学習意欲”と“知能”の伸ばし方
2018年03月15日
コラム親の声掛け一つで子どもの学習意欲や知能は、まったく異なった成長の仕方を見せます。では、子どもの「学習意欲」と「知能」を伸ばすために大人はどのような声掛けをするべきなのでしょうか。子どもの「知能」向上に力を入れる聖徳学園(東京都武蔵野市)の小学校長を務める和田知之氏の新著「IQ130以上の子どもの育て方」から一部抜粋して紹介します。
著●和田知之 再構成●ジュニサカ編集部 写真●Getty Images、ジュニサカ編集部
『IQ130以上の子どもの育て方』より一部転載
子どもはポジティブな言葉で成長
勉強に限らず、そのことが好きで得意になるには自信が大切です。子どもが多くの教科を含めて、勉強自体が得意になるように、自信を育てていくことを目指しましょう。
「この教科が好きなんだよな」
「何だか得意みたいなんだ」
このように、子どものなかに自信を芽生えさせるには、よい意味で”おだてていく”ことが、親御さんに課された役割です。あるいは褒めて、もち上げるという方法も、ときには有効かもしれません。
「こんなことまで知っているなんてすごいね」
「ここまで考えられるなんて立派だよ」
「こんなに速く解けるなんてすごいよ」
褒められると、子どもは伸びます。ポジティブな言葉が子どもを成長させるのです。そして、もっと言えば、行動を褒めてあげてください。
「自分から勉強するなんてえらいよ」「最後まで集中して勉強できてすごいね」など行動を評価してあげると、子どもの心情が変わってきます。褒められることが目的になるのではなく、「そういう風に頑張ればいいんだ」というように、自分が何をしなければいけないのかをよく理解するようになるのです。
また、子どもから教えてもらうことも、子どもの学習意欲向上にはとても大きな効果を発揮します。たとえば、こんなふうに聞いてみてください。「ママ、星のこと全然知らないから教えてくれる?」 こうした問いかけは、子どもの心を大きく動かします。「私(親)より、あなた(子ども)のほうがよく知っているから」ということが伝わって子どもの自尊心が満たされるでしょう。
また、何より”頼られている”と実感します。強い自信をもてるようになり、「期待に応えたい」と行動するようになるのです。誰かの役に立てたという喜びは、自分自身の喜びに置き換えられるようにもなっていきます。
この自尊心は自己肯定感とも言い換えられますが、日本の子どもたちは、諸外国と比較して低い傾向があります。自分で自分を肯定して認められるようになると、一つひとつの行動、言動に自信が伴ってうまくいくようになります。周囲からの協力もより得られやすくなるでしょう。これは、学校と家庭で取り組まないといけない大きな課題だと感じています。
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