「サッカー進路」に悩む子へのサポート法。 子どもの思いを引き出す言葉掛けとは?

2018年04月23日

メンタル/教育

4.難易度の高い私立へ進学し、そこでのプレーを考えているが、サッカーばかりで勉強に身が入っていない。

⇒勉強との両立を約束させる


図4

 すごく難しい問題で、親御さんがきつく叱っても、子どもはなかなか動きません。注意すれば、ますます勉強に身が入らないというケースも多々見受けられます。  

 これをクリアにするには、「学校は勉強する場所」という認識をもたせ、「勉強しないと、サッカーは続けられない」と強く言うべきだと思います。それでも、勉強に意欲のない子どもは取り組まないので、もしかしたら一度、痛い目に遭うという経験も必要かもしれません。  

 また、受験難易度の高い私立校は、部活を続けるにあたって学業成績による制限が設けられているケースも少なくないようです。こうした現実を伝えて、「サッカーをするためには、勉強も両立させないといけない」という約束を子どもと結ぶことも、ひとつの手だと思います。


5.第一志望だったチームへのセレクションに合格できず、ひどく落ち込んでいる

⇒子どもに“考えさせる”チャンス


図5

「足りなかったこと」を考えて、分析する必要があります。逆に言えば、子どもに考えさせるチャンスです。  

 次の機会が迫っているのなら、落ち込んでいる暇はありません。不合格の要因を丁寧に洗い出し、次に向けて努力すべきことを考えさせましょう。決して、子どもを追い詰めるわけではありません。子ども自身が自分に足りなかったところをよく考えると、次に持つべき選択肢がハッキリしてきます。  

 また、チームの情報収集などは、子どもだけでは難しいので、親御さんが助けてあげてください。ただし、「●●しなさい」など強要はいけません。決断するのは、子ども自身。もし、言われた通りにしてうまくいかないと、その原因のすべてを親御さんに求めてしまいます。

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