「サッカー進路」に悩む子へのサポート法。 子どもの思いを引き出す言葉掛けとは?

2018年04月23日

メンタル/教育

6. 進学予定の中学校のサッカー部の練習が厳しいと聞き、サッカーを続けるかどうか悩んでいる

⇒具体的に考えられるように一緒にリサーチ


図6

 この場合、友人等からの曖昧な情報で主観的に判断しているだけかもしれません。より具体的に考えられるように、練習量や拘束時間、コーチの人物像などを子どもと一緒に綿密に調べて、そのうえで判断させることが大切です。

 その学校の先輩やOBに話を聞いたり、必要であれば練習を見学してもよいでしょう。親子でリサーチをして、考えて、決断をさせてください。

 また、「絶対にサッカーを続けなさい」と強制してはい けません。条件や環境を鑑みて、子どもが「その学校では続けられない」と判断したならば、尊重してあげましょう。

 親の顔色をうかがって無理に入部すると、親の知らないうちに退部という事態にもなりかねません。いつでも相談しあえる親子関係を築いていってください。


7.中学生でもサッカーを続けたいと言ってはいるが、何も具体的な行動を起こしていない。

⇒子どもが本心を隠している可能性も


図7

 親御さんには、サッカーに真剣でないと見えるかもしれませんが、子どもの内面は、実はシビアです。小学校高学年にもなると、自分自身でサッカーに向いているかどうかを十分に判断できます。

 その結果、サッカーをやめて、別の競技を始める子どもは少なくありません。「サッカーを続けたい」と口にしていても、何かと協力的な親御さんに気を使って、本心を言い出せないでいる可能性もあります。中学生になるにあたって、子ども自身がどうしたいのかを具体的に一緒に考えてあげることが、親御さんの役目。

「真剣にサッカーに取り組んでほしい」という親御さんの気持ちは、子どもへの押しつけや決めつけになってしまうので避けてください。どの道に進むにしても、決断するのは子ども自身です。


<プロフィール>
監修 三森ゆりか(さんもり・ゆりか)

つくば言語技術教育研究所所長。東京都出身。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。(株)丸紅勤務後、上智大学大学院文学部博士前期過程中退。1990 年、つくば言語技術教室(現・つくば言語技術教育研究所)開設。「社会で有用な母語能力の獲得」を目指し、多くの子どもたちを指導。日本サッカー協会では、公認指導者養成講習会、エリートプログラムなどで言語技術を指導する。


 

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