なぜ「量より質」の練習が良いのか?高校サッカー界の革新者が考える3つの理由
2018年10月20日
未分類「選手主体のボトムアップ理論」を用い広島観音高校サッカー部を2003年に初の全国大会、2006年には全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会で初出場初優勝に導いた畑喜美夫氏(現広島県立安芸南高校サッカー部監督)。そんな畑氏は「量より質」を重視したトレーニングを実践している。安芸南高校サッカー部も週に2回しか練習を行わない。そこにどんなメリットがあるのか、高校サッカー界の革新者の考えるその理由とは。
『チームスポーツに学ぶボトムアップ理論』より一部転載
著●畑喜美夫 写真●Getty Images
なぜ「量より質」の練習が良いのか?3つの理由とは
安芸南高校では、サッカー部の全体練習は週2回、火曜日と木曜日の放課後です。月、水、金曜日は休みにしています。土曜日と日曜日は試合というのが1週間のスケジュールです。
これは広島観音高校のときから続けており、また、私の恩師である広島大河FCの浜本敏勝先生が小中学校のカテゴリーで実践していた週3回の練習という考え方と同様です。これが「量より質」を重視した練習です。
広島観音高校に赴任してからは、なかなか結果がでなくて、周りからは、「練習量が足りないんじゃないか」とか、「子どもに任せていてはダメだ」とさまざまな否定的なこともいわれました。しかし、私自身は、浜本先生のもとでの小中学校での指導経験を信じて継続していきました。これまで広島観音高校の全国優勝の経験やプロサッカー選手が7名育ったことも含めて、週2回の練習でも質の高い練習をすれば、必ず結果はでると確信しています。
それでは、週2回の練習はなぜ良いのでしょうか。第一に、ケガが少なくなります。休養もたっぷりとれるので、体調が十分に回復したうえでハイパフォーマンスでトレーニングや試合に臨めます。練習した次の日は休みという、一日おきのリズムですから体を酷使することはありません。
第二に、選手のモチベーションアップにつながります。どう考えても少ない量なので、選手たちも、休みの日には練習がやりたくて、うずうずしてきます。一番大切にしたいのは、選手に練習をやりたいという気持ちを自発的に芽生えさせて、限られた練習時間で高い集中力と意欲をもたせることです。
第三に、練習が週2回なので「考える」「工夫する」癖がつくことです。技術的に伸ばしたい部分を自ら振り返り、自分でトレーニングするのです。ビジネスにおいても、時間は無限にあるわけではなく、24時間の勤務時間の中で成果をあげていくには、「量より質」というキーワードは大切です。長い時間仕事をすれば疲れてしまい、生産性は上がるわけではなく、むしろ失敗やミスもでてくるかもしれません。
短い時間だからこそ質にこだわり集中して取り組むことが組織としても有効なのです。労働時間を短くしたことで思考に余裕ができれば、空いた時間でいいプランを考え、生産性の向上にもつながり、疲労も軽減されることでミスや事故も少なくなっていくのではないでしょうか。
カテゴリ別新着記事
コラム
-
「これはやらない方がいい」という保護者の言動。wyvern望月隆司監督に訊く、サッカーの進路とプロを目指す選手へのアプローチ2026.04.03
-
親は子どものサッカーにどこまで関わるべきか?「サッカーが習い事になると難しい」佐久長聖高校女子サッカー部監督が語る2026.03.18
-
U-12からU-18に何人残れるか?「川崎フロンターレの軸となっていかなくちゃ」大田和直哉監督が取る勝負と育成のバランス【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.05
-
「なぜ、これだけいい選手が熊本に集まるんですか?」ソレッソ熊本指揮官は信念をもって個性を伸ばす【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.03
フットボール最新ニュース
-
レアル・マドリードが逆転勝利【25日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
インテルがまさかのCL敗退【24日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
ニューカッスル、イングランド代表ウィンガーが4ゴール【18日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
レアル・マドリードが後半に1点もぎとり白星【17日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
アーセナルが全勝首位通過【28日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 東京大会】大会結果2026.03.02
-
【卒業記念サッカー大会第19回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー3(決勝&閉会式)2026.02.27
お知らせ
人気記事ランキング
- 【2026ナショナルトレセンU-15】2回目参加メンバー発表!
- 「これはやらない方がいい」という保護者の言動。wyvern望月隆司監督に訊く、サッカーの進路とプロを目指す選手へのアプローチ
- 2つの代表の座は戸塚フットボールクラブと新座片山フォルティシモ少年団が獲得!!/第40回全日本少年サッカー大会 埼玉県大会
- 【2025 JFAトレセンU-12関西】参加メンバー発表!
- 【2026ナショナルトレセンU-15】1回目参加メンバー発表!
- 日本高校サッカー選抜メンバー発表!【ベリンツォーナ国際ユース大会】
- 夢を実現するためのキャリアプランニング【短期連載第2回-ライフバランスのチェック】
- 【AFC U20女子アジアカップタイ2026】U-20日本女子代表メンバー発表!
- 清武弘嗣選手が経験した苦い全少での思い出と父の熱き教え【前編】
- フットサル日本代表、ポルトガル遠征参加メンバー発表!














