江南南が11年ぶりに全国へ! 前回大会決勝と同一カードを制する/JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会 埼玉県大会

2018年11月19日

JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会

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取材・文・写真●中澤捺生

江南南が2007年大会以来の全国大会出場を決める!

 18日(日)、埼玉スタジアム 第2グラウンド(さいたま市)にて「JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会」埼玉県大会決勝戦が行われ、江南南サッカー少年団(以下、江南南)が大宮アルディージャジュニア(以下、大宮)を1-0で下し、11年ぶり7回目となる全国大会出場を決めた。

 2年連続同一カードとなった決勝戦。前半、ペースを握ったのは江南南だった。「アルディージャがディフェンスラインから丁寧にパスをつないでくることは最初から分かっていたので、『激しくプレッシャーをかけていこう!』と、試合前のミーティングで話していました」と主将の上西遥喜くんが話すように江南南は前線から猛プレスを仕掛け、大宮の選手のパスミスを誘った。

 前半2分に大宮のGK凌晴斗くんのキックミスを拾った10番・上西くんがポスト直撃のシュートを放ちゴールに迫ると、前半11分には相手のパスミスを奪った9番・松本遥翔くんが10番・上西くんとのワンツーで大宮DF陣を崩し、GKと1vs1に。しかし、右足のシュートは枠の左に外れた。

 決定機を迎えながらもゴールが奪えない――。そんな試合展開が続いていたが、前半17分、ついに江南南が均衡を破った。

 江南南の6番・寺山隼人くんがペナルティエリア内左から縦にドリブルを仕掛け、クロスボールをあげる。大宮のGK凌晴斗くんがパンチングでボールを弾くと、誰よりも素早くこぼれ球に反応した3番・君島光くんが左足のスライディングでゴールに蹴り込んだ。

 試合後、君島くんは「サッカー人生の中で一番嬉しいゴールでした」と得点直後の気持ちを教えてくれた。

 江南南の1点リードで折り返した後半、大宮は5月の「JA全農杯チビリンピック2018 8人制サッカー 全国決勝大会」でゴールを量産していた、9番・竹内奏海くんをセンターバックからセンターフォワードのポジションに変更し、同点ゴールを狙い行った。

 しかし、大宮は前半同様、江南南の猛プレスに苦しみつづける。最終ラインから細かくパスをつないでビルドアップを試みるも、常に厳しいプレッシャーを受けるため、無闇なロングボールが増え続けた。良質なパスが前線に供給されないため、9番・竹内くんは孤立気味に。パスミスからボールを奪われ、ショートカウンターから”あわや2点目”という場面を数多く江南南に作られた。

 終始、ゴールが遠かった大宮だが、試合終了間際に最大の決定機が訪れる。6番・河合季輝くんが左サイドに展開すると、10番・中松陽太くんがDFとGKの間にアーリークロスを入れる。中に走り込みフリーになっていた9番・竹内くんがダイレクトで合わせるも、ボールは僅かにゴールポスト左に逸れ、同点に追いつくチャンスを逃した。

 結局、江南南が1-0で大宮に勝利。「去年アルディージャに負けて悔しい思いをしたので、今回また同じ舞台でリベンジを果たすことができたので良かったです(上西くん)」と昨年度の雪辱を果たした。

 江南南が全少で優勝したのは日本代表・原口元気らを擁した2003年大会。それ以来の優勝を目指し、江南南は鹿児島で開催される全国大会に臨む。

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<ジュニサカMOM>
江南南サッカー少年団 3番 君島光くん

泥臭い決勝ゴールで江南南を全国の舞台に導きました。ゴールより際立っていたのは、前線からのチェイシングです。何度も何度もボールに喰らいつき、大宮の選手のパスミスを誘っていました。江南南の松本ヨウ佑監督(※ヨウは巾ヘンに昜)は「パスでボールを動かされても粘り強くついていくことができます。スタミナもあるし、メンタルの強さもあります。練習に取り組む姿勢も素晴らしいです。ここにきて、その努力が報われたのかなと思います」と語っていました。

■全国大会への意気込み
埼玉県代表という誇りを持って、全国大会では1試合1試合を大事に戦いたいです。たくさん点を取って、活躍して、江南を日本一に導けるように頑張りたいです。

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