脳に悪影響? 利き手矯正の弊害

2018年11月24日

子育て・育児

左利きから右利きへ。大人の価値観により、強制的に利き手を矯正させられた子どももいる。「利き手というものは、身体成長の過程で〝決まる〞ものというより、むしろ、最初から脳機能にプログラムされていたものが〝徐々に現れて、はっきりとしてくる〞ものであり、〝直す〞ものではない」そう語るのはスポーツ科学の第一人者、深代千之氏(東京大学大学院・総合文化研究科・教授)。この言葉の真意とは。『子どもの学力と運「脳」神経を伸ばす魔法のドリル』より一部転載して紹介する。

『子どもの学力と運「脳」神経を伸ばす魔法のドリル』より一部転載

著●深代千之 写真●Getty Images


CINCINNATI, OH - JUNE 20: Ichiro Suzuki #51 of the Miami Marlins gets ready to pinch hit in the ninth inning against the Cincinnati Reds at Great American Ball Park on June 20, 2015 in Cincinnati, Ohio. The Marlins defeated the Reds 5-0. (Photo by Joe Robbins/Getty Images)

昔は「右手で書くべき」という価値観が根強かった

 スポーツでは、とくに球技において、左利きは有利といわれています。メジャーリーガーのイチロー選手や現役時代の松井秀喜氏はもともと右利きですが、野球では「右投げ・左打ち」です。右投げのピッチャーが多いので、球種を見やすい左打ちに矯正しているそうです。サッカーでは、両脚でボールをコントロールできれば攻撃範囲が一気に広がるため、両脚を使えるように練習しています。

 一般社会において、左利きを個性として尊重する流れが強くなっています。ただ、数十年前は「文字は右手で書くべき」という価値観が根強く、小学校入学と同時に強制的に、書字と箸の持ち方を右手に矯正させられたという人もいます。

 実際に、矯正されたという知人に話を聞くと、「書字は今も右手だけど、箸はその後左利きに戻った」といいます。中学生あたりから「気づいたら左手で箸を持っている」ことが増え、最初はいちいち右に持ち替えていたそうです。

 あるとき、「左を使う方が自然なのに、なぜ右でなくてはいけないのだろう」と疑問を持ち、身体が動くように身を任せたところ左利きに戻ったのだそう。「無理して右を使わなくてもいい」と思えたときのすっきりした気持ちは今もはっきりと覚えていると話していました。

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