攻守両面で躍動した西宮SSがワーチャレ本大会へ/U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ街クラブ東京会場予選2019
2019年06月17日
ジュニアサッカーニュース
(取材・文・写真●石沢鉄平/ジュニサカ編集部)
「1対1」でも完勝した西宮SSが東京予選を突破
6月15、16日に南豊ヶ丘フィールド(東京都多摩市)で『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ街クラブ東京会場予選2019』が行われ、16日の本大会出場決定戦は西宮サッカースクール(兵庫県/以下、西宮SS)と大豆戸FC(神奈川県)が顔を合わせた。
一日中雨に泣かされ、20度に達しなかった15日の予選リーグとは一転、16日の決勝トーナメントは太陽が照りつけ30度を超えた。10度以上の温度差への対応が勝負の分かれ目となる予感が戦前から漂っていた。
西宮SS、大豆戸FCともに前日の予選リーグから無敗で本大会出場決定戦に勝ち上がってきたとあって、僅差のしびれる展開が期待されたが、終わってみれば最後の最後で西宮SSの攻撃陣が爆発する形となった。
前半序盤から西宮SSは中央からサイド、サイドからまた中央といった巧みなパス交換でゲームを作っていく。ボールを支配する西宮SSの決定機が何度かあったあとの6分に、まず11番・乾悠人くんが強烈な右足のミドルシュートをゴールネットに突き刺す。「最近は近いところからのシュートが多かったので、久しぶりに気持ちが良かった」と乾くんは笑顔で振り返る。
目の覚める先制点を皮切りに西宮SSのアタッカー陣が躍動する。12分に再び乾くん、直後の13分、前半終了間際にダメ押しの4点目を決め、早々に勝負を決めてしまう。後半9分に5-0とし、6点目はペナルティエリア内でパスを受けた乾くんが冷静に決め、ハットトリック達成のおまけまでついた。6-1のスコアで西宮SSが東京予選を突破した。
西宮SSは大会を通して1試合2点以上の失点がなかったように、対人に強い守備も光った。「システムは3つ以上持っています。相手によって中盤を2枚にしたりとか、できるだけ同数にして1対1をテーマに掲げていました。1週前にチャレンジしたシステムが今大会でフィットしました」と小林正和監督は言う。
もちろん、システムがはまったことも勝因に違いないが、一気の気温上昇に耐え切った体力面も称賛に値する。「体力面が課題でいつも最後に足が止まってしまい、勝ち切れないチームでした。(日程の関係上)9人しか連れてこられなかったなか、よくやってくれました」(小林監督)
本大会の『U-12ジュニアサッカー ワールドチャレンジ 2019』は残暑厳しい8月23~26日、しかも酷暑の大阪が舞台となる。「ダラダラしている場面でも、もうちょっと自分が声をかけられたら」とはキャプテンの5番・朝賀渉くん。“灼熱のワーチャレ”に向けて、実に頼もしい言葉が聞けた。
<ジュニサカMOM>
西宮SS9番・村上龍宏くん(写真右)
右サイドから幾度となくドリブルで切り裂き、中央へ決定的なパスを供給した。本大会出場決定戦でも1点を決め、「ボールを収める部分だったり、縦への突破だったり、自分を出せた。(本大会では)もう少し後ろ向きでボールを受けて決め切りたい」と抱負を語った。小林監督は「大人しい子なので(成長させるために)意識して交代させませんでした。今大会で花が咲きましたね」とうれしそうだった。
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