食生活が子どもの成長を支える! “食欲の秋”に摂り入れたい旬の食材とは?
2019年10月01日
フィジカル/メディカル暑さが落ち着き、スポーツに適した季節になってきました。10月くらいになると夏の疲れをきちんとリセットし、冬支度を始める時期です。ちょうどこの頃の野菜やキノコは体を整える栄養素を豊富に含んでいるので、秋の活動期に食したいものです。そこで10月の食育連載は「旬の野菜で体を整える」と題し、管理栄養士の川上えり先生にお話を伺いました。
監修●川上えり/構成●北川和子

秋から冬にかけて食で行う3つのアプローチ
長引く残暑が落ち着き、心地よい風が吹く季節となりました。毎日のように熱中症の注意報が出ていた季節が終わると、スポーツに勤しむ子どもたちの活動量は一気に増加します。「スポーツの秋」との言葉の通り、ジュニアサッカーにおいては、各都道府県で「全日本U-12サッカー選手権大会」の予選や秋季リーグなどが開催され、子どもたちは毎週のように試合を追われることになります。きっと10・11月の週末は、試合の予定でカレンダーが埋まり始めているご家庭も多いのではないでしょうか。この時期、子どもの食生活で心がけておきたいことが3つあります。
・季節の変化に体を適応させること
・活動期に疲れにくい体づくりをすること
・冬に備えて免疫力を高めていくこと
そのために「どんな食材を体に取り入れたらいいのか」を2回にわたって解説していきます。そこで、秋の体作りのために欠かせないのが、旬の食材です。その前に、まずはこの時期の体の状態に目を向けてみましょう。
近年は残暑が長引き、9月くらいまで暑さが続いていますよね。少しずつ気温が下がるこの時期は、秋から冬への季節の変わり目に当たります。この連載でも何度かお伝えしてきましたが、季節の変わり目は元気いっぱいに見える子どもの体にも、実は平常時より大きな負荷がかかっていることが多々あります。
新学期が始まってちょうど1か月余りが経ったこの頃は、朝晩の寒暖差が大きくなり、台風や秋雨前線の影響で気圧や気温が日々変動します。加えて、夏の暑さの疲れもまだまだ残っている時期ですから、自律神経が乱れた状態を引きずっている子も多いはずです。疲労感や集中力の低下、なかなか起きられないといった症状を訴える子は少なくないようです。
もう一つ、この季節で最もわかりやすい体の変化は「食欲の増加」です。暑い時期の食生活を思い出すと、炊き立ての白いご飯やホクホクのお芋より、のど越しのよい麺類を選びたくなりませんでしたか? でも、秋になるとご飯も野菜も魚もおいしく感じられる…。ちょっと不思議ですよね。
これには、二つの理由があります。
一つ目は体が「冬支度」を始めていることです。哺乳類の中にはエサが少なくなる冬に備え、秋のうちに体に断熱性の高い脂肪を蓄えて冬眠をする動物もいます。もちろん、人間が冬眠をすることはないにせよ、やっぱり気温が下がって日照時間が短くなると体温を維持するために、体はより多くのエネルギーを必要とします。そのため、体は本能的に脂肪を蓄積しようとして、暑い時期と比べると食欲が増す傾向にあるようです。
そして、食欲がアップするもう一つの理由は、うまい食材が豊富にそろうことです。「実りの秋」と言われますが、秋には旬の野菜が豊富にそろいます。果物や野菜、穀類は収穫期を迎えますし、親潮と黒潮が複雑に入り組むこの季節の日本の魚介類はたっぷりと脂がのっています。さらに、主食のお米は新米が出回る時期です。ツヤツヤでみずみずしい炊き立ての白米は本当に食欲をそそりますよね。このように、ご飯もおかずもおいしいのですから、大人も子どももご飯をおかわりしたくなるのは、ある意味、自然なことではないでしょうか。

※参考=農林水産省「実践食育ナビ(外食・中食でも、もっと野菜を! 副菜は一日5つが目安)」
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