夏にたまった疲労は旬の魚料理で癒そう! 魚介類の栄養はなぜ必要?
2019年09月03日
フィジカル/メディカル今年も、夏休みは厳しい暑さが続きました。そろそろ子どもたちも暑さ疲れがたまってくる頃ではないでしょうか。夏の疲れを回復させるためには、休息とバランスのいい食事が一番です。さらに食育の観点で言うと、旬を迎える魚の中には夏の疲れを癒し、季節の変化に適応していくために必要な栄養素がたっぷり含まれています。でも、最近は魚が苦手な子どもは少なくないようです。そこで、9月の食育連載は「旬の魚で夏の疲れを癒す」と題し、管理栄養士の川上えり先生にお話を伺いました。
監修●川上えり/構成●北川和子
秋に向けて夏の疲れをリセットしよう!
今年は梅雨明けと同時に気温が一気に上がり、8月は猛暑が続きました。暑かった夏休みがようやく終わり、子どもたちのケアを担ってきたお母さんたちはホっと一息ついている頃でしょう。9月に入って少しずつ日も短くなり、秋の虫の鳴き声が聞こえてくるようになりましたが、日中の厳しい暑さはまだしばらく続きそうです。暑さの盛りも過ぎ、でも残暑を残すこの時期、心がけたいのは「真夏の疲れを癒す」ことです。
まず、夏はどんな生活を送っていましたか?
炎天下でのスポーツ、冷房が効きすぎた室内、睡眠不足、冷たいアイスや飲料の過剰摂取、食欲減退、のど越し重視の栄養バランスが偏った食事…。みなさんもいくつか心当たりがあるのではないでしょうか。そういうことを通じて、子どもたちの体には少しずつ疲れがたまり、「なんとなく本調子じゃないな」と感じやすいのが今の時期です。
疲れがたまることで生じる症状は人によって様々ですが、「体がだるい」「なんだかやる気がない」「集中力が続かない」と感じる子どもが多いようです。これらの疲れを回復させるためには、ごく基本的な生活習慣を過ごすことが大切です。早寝早起きをベースとした規則正しい生活のリズムと十分な休養、バランスの良い食事を欠かすことはできません。
バランスの良い食事とは、つまり五大栄養素の「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ミネラル」「ビタミン」の均衡がとれた食事のことです。そして、だるさが続く疲れを癒すためには、いかにして良質な「脂質」や「タンパク質」を摂取するかということがポイントです。
そのカギを握るのは、今月のテーマに取り上げる「魚」です。
9月の食育連載の第一弾では、夏の疲れをリセットし、秋の体づくりのために「なぜ魚介類の栄養が必要となるのか」という理由をお話したいと思います。
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