プリモ大阪がイタリアで開催される国際大会の出場権を獲得!!/ MIZUNO U10フットボール日本大会
2020年01月07日
ジュニアサッカーニュース
取材・文・写真●山本浩之
プリモ大阪が世界の強豪への挑戦権を掴む
2019年12月25日(水)、『第2回ゴールアシストカップ争奪! MIZUNO U10フットボール日本大会』は、アミノバイタルフィールド(東京都調布市)にて決勝大会が開催された。
準決勝は、調布会場の予選を勝ち抜いたシルクロードサッカークラブと藤沢会場の予選を勝ち抜いたJFCフトゥーロの関東勢同士の対決。そして大阪会場の勝者であるプリモ大阪と京都会場の勝者であるドリームFCの関西勢同士の戦いとなった。結果、PK戦の末、JFCフトゥーロを下したシルクロードサッカークラブとドリームFCから虎の子の1点を守り抜いたプリモ大阪が決勝に進出した。
15時過ぎから行われた決勝戦は、開始早々から両チームの選手ともによく走っていた。キック、トラップ、ドリブルなどの基礎技術がしっかりと身についていることで、周囲の状況を落ち着いて見ることのできる選手が多かったようだ。U-10年代といえば、低学年のボール遊びの延長から、高学年の競技としてのサッカーに向けての過渡期のような印象を持っていたのだが、久しぶりに見てみると、ボールの動かし方やポジショニングなど、かなりハイレベルになっていることに驚いた。ジュニア年代はU-12を中心に取材をすることが多いが、U-10の小学3年生や4年生から見る必要性を改めて感じた。
――決勝戦の話から逸れてしまったので、そろそろゲームのレポートに戻ろう。
このように立ち上がりは両チームとも集中して積極的に攻撃を仕掛けていたのだが、やがて時間が経つにつれて、ボールが足につかなったり、不用意にボールを失ったりする場面が見られるようになってきた。試合は15分ハーフとはいえ、この日は両チームともすでに4試合目となる。疲れが出てきたのではないだろうか。
それでも、次第に優勢に立ったのはプリモ大阪だった。ボールが回るようになってきた。ボールを失っても、シルクロードのサイドからの攻撃に人数を揃えて対応できていたので安心感があった。
前半をスコアレスで終えてのハーフタイム。プリモ大阪は矢野健介コーチ自らが、選手一人ひとりの足を揉みほぐしていた。同時に選手たちは気持ちもほぐれたのだろう、笑顔も見られた。後半、その効果も現れたのか、プリモ大阪の攻撃に勢いが増す。守勢に回るシルクロードサッカークラブ。けれども5分が経過するころになると、シルクロードサッカークラブの反撃が始まる。形勢は揺れ動いた。1対1の勝負はほぼ互角。
どちらのチームにもあったチャンス――ものにしたのはプリモ大阪だった。試合終了まで残り2分のこと、31番・金森類くんの打ったシュートをゴールキーパーが弾くと、反応したのは35番・太田翔くんだった。
「いつもシュートの後のこぼれ球を狙っています。今回の得点も、キーパーがこぼしたボールが自分のところに来たので思い切り蹴りました。0-0やったので、決めようと思いました。試合終了が近づいていたのでゴールできて嬉しかったです!」(太田翔くん)
こうなるとプリモ大阪は強かった。この日、準決勝まで無失点の守備力を発揮する。残り1分から前がかりになってきたシルクロードサッカークラブの攻撃をシャットアウトして、1-0で優勝を飾った。
試合を終えてプリモ大阪の14番・農本拓朗キャプテンは次のように話してくれた。
「(無失点で終えられて)まあまあ、よくできたかなぁと思います(笑)。ちょっとやられてしまったケースがあったので100点満点ではないです。でも、みんなで助け合いながら声も出ていましたし、コーチにもポジショニングなどを教えてもらって覚えることができました。イタリアでは外国の強い選手から球際の部分を学びたいです」(プリモ大阪・農本拓朗くん)
優勝したプリモ大阪は、2020年4月10日から13日にかけてイタリアで行われる『ユニバーサル・ユース・カップ(インターナショナルトーナメント・アプアーネ)』に出場する。昨年度の大会では世界各国から全64チームが集い、ACミラン、リバプール、アトレティコ・マドリード、アヤックスなど、日本でも馴染み深い強豪クラブのアカデミーが参加した。イタリアの地でプリモ大阪の選手たちは何を感じてくるだろうか? サッカーのこと、サッカー以外のこと――子どもならではの感性で多くのことを感じ取ってもらいたいものだ。
■優勝:プリモ大阪矢野健介コーチのコメント
強豪チームばかりで、なかなか難しいゲームになると思っていましたが、選手たちのがんばりで優勝できました。苦しみながらも成長することのできた大会になったと思います。
このチームには3年生と4年生がいます。まだまだ身体は未熟なので、フィジカルだけではなくて、テクニックで相手をはがすことができるように指導しています。
試合のときには、ハーフタイムに「前半を戦ってどんなことを感じたのか?」選手自身に喋ってもらうように心がけています。僕から一方的に話をするのではなく、子どもたちに「どういう相手なのか?」「どういう戦い方をしないといけないのか?」ということを問い掛けます。まず子どもたちに考えさせて、子どもたちの考えと僕自身の思っていることを合わせながら進めています。
当然、まだ小さな子どもたちなので間違ってしまうこともあります。それに対して「こうじゃないかな?」とか、良いアイデアであったら「そうやな!」って対話をしながら進めています。
イタリアでは世界との差を感じてほしいと思います。日本国内で経験できないものがあると思うので、そういうものをたくさん吸収して帰って来られたらと思います。
<関連リンク>
第2回 MIZUNO U10 フットボール日本大会
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