知っておけばひと安心! 子どもの喘息攻略法【前編】

2013年12月21日

コラム

「うちの子は喘息持ちだけど、サッカーをがんばっても大丈夫?」
そんな疑問をもつ保護者の方のために、喘息の対処方法を紹介します。
これだけ知っていればもう心配しなくて大丈夫。喘息とうまく付き合うための方法を、小児喘息の専門医である、なかむら小児科アレルギー科の中村弘典先生に教えてもらいました。

文●鈴木康浩 イラスト●喜多浩太郎

※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.16春号』P62-65より転載


喘息は克服できる病気

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 喘息は今、小学校のクラスで約2、3人が患っていると言われる子どもの病気のひとつだ。中村先生は次のように話す。

 「子どもの喘息のほとんどが3歳頃までに発症しています。多くの親御さんが抱えている悩みは、すでに喘息を持っている子どもにサッカーをやらせてあげたくても、『正しい対処の方法がよくわからない』というものです」

 喘息は「正しい治療を行い、うまく付き合えば克服できる病気」と中村先生はいう。よほどの重症の喘息でないかぎり、きちんと医師と相談して、喘息をコントロールしていれば、サッカーも問題なくプレーできるのだ。

 そもそも喘息とは、気管支がアレルギー原因物質や感染、天候などにより、発作的に収縮を起こして、咳き込んだり苦しくなったりする病気だ。「せき」(咳嗽)・「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音(喘鳴)とともに、呼吸が苦しくなる(呼吸困難)。

 発作の個人差は大きく、梅雨や台風などの季節ごと(間欠型)、月1回程度(軽症持続型)、週1回以上(中等症持続型)、週1、2回必ず(重症持続型)といったものまで幅広い。親がかつて喘息を患っていたり、花粉症などのアレルギー体質だったりすると、遺伝によって子どもが喘息になる可能性も高まる。

 「3歳頃までに発症した喘息は、症状の重さにもよりますが、その多くが小学生のうちに自然に治ります。もちろん発症してから治るまでには個人差があり、ずっと治らずに大人まで持ち越す場合もあります。たいていは、身体の成長とともに喘息の症状が消えることがほとんどです」

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