やら・り~の基礎サッカー講座 特別コラム編②「ブラジルサッカーはドリブルよりもワン・ツーを重視する!?」

2014年07月02日

コラム

華麗なドリブルで観客を魅了するブラジル代表。これまで多くのドリブルを得意とするスター選手を生んできたことでそういったイメージが強いですが、実は彼らが最も大事にしていること、それはウン・ドイス(ワン・ツー)のプレーです。現役時代、やら・り~こと、屋良充紀コーチは、ブラジルをはじめ南米各国のプロリーグでプレーしてきただけに、本場仕込みの本格的なテクニックを知っています。今回は連載の特別編第2弾として、ドリブルだけではないウン・ドイス(ワン・ツー)のプレーについて屋良コーチに聞きました。


フィニッシュへの距離感とスピードが染みつくウン・ドイス(ワン・ツー)

 前回は「ドリブルが小学生では大事」とお話ししました。やはりブラジル代表のネイマールやジョーのようなスター選手たちが、ピッチで巧みなドリブルをしたり、シャペウをしたり、また抜きをしたりなどすれば、ブラジルの観客たちは一声に沸きます。(今大会はそこまで魅せることができていませんが……)

 このようにブラジル代表といえば、ドリブル重視の華やかなサッカーをしているようなイメージですが、実はそうではありません。彼らが最も重視しているのは、ウン・ドイス(ワン・ツー)のプレー。

 インファンチル(12~13歳の育成カテゴリー)のころから、彼らはひたすらドイストッキ(2タッチゲーム)ばかり行っているのです。これは、あまり知られていないかもしれませんが、ブラジルのトレーニングでよくやるのが、ドイストッキといえるぐらいのことです。ドリブルのトレーニングではありません。

 つまり、ワン・ツーの連続ゲーム。正直、僕のブラジルの思い出は、ドイストッキといっても過言ではありませんから。

 例えば……シュートトレーニングやフィジカルトレーニングの締めにドイストッキという具合。また週1のカミアーダ(持久走)の最後にも行うことがあります。時には、ドイストッキだけの日もあるほどです。場所も、砂場のピッチやクアドラ(コンクリート敷きのピッチ)はもちろん、芝でも、いつでもどこでも、やり出すのです。ですから、彼らには、ウン・ドイス(ワン・ツー)がハマる距離感とスピードが染みついてるんです。

 このブラジルワールドカップでもいたる所で ウン・ドイスのプレーが見られます。セレソンが、ウン・ドイスでバイタルエリアでスピード上げたらフィニッシュまでのサインです!! その瞬間をぜひ見逃さないでください。

Brazil Training Session - 2014 FIFA World Cup
(写真●Getty Images)

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