チーム動画紹介第91回「明治大学付属中野八王子中学校サッカー部」
2012年10月19日
未分類徹底的にこだわりをもち“魅せて勝つ”
今回は東京都八王子市で活動する明治大学付属中野八王子中学校サッカー部の練習にお邪魔し、顧問の山田さんと小俣さんにお話を伺いました。
(写真をクリックすると拡大します)
「明治大学付属中野八王子中学校サッカー部」とはどんなチームですか?
1年生13人、2年生18人、3年生8人が活動しています。ただし、夏が過ぎると高校までの一貫教育なので、3年生でも高校の練習に参加する子も出てきます。練習は週5日あり、そのうち週2日は自主練(火・金)にしています。もちろん勉強もしなければならないので、「やりたい子は出てきてやっていいよ」という姿勢で、子どもたちには促しています。朝練は毎日やっており、400mトラックを5周走って、そのあとにボールタッチの練習をしますが、みんな走るのもボールを触るのも裸足でやっています。
はじめは“裸足でやる”のもあぶないという意見もありました。しかし実際ブラジル人のように直接的に自分の肌で触るほうが、ボールタッチの感覚を養うのに適しています。そういったことを子どもたち自らも「裸足の方がいい」と理解して練習していますね。
チームの指導方針を教えてください。
中学3年間で個人のテクニックとアイデアを伸ばすこと、そういったことに重点を置いて指導しています。まずは個々のボールコントロール技術を身につけることにこだわり、高校にあがるときには、その技術にドリブルなのかパスなのか判断ができていける選手を育てることです。
また“魅せて勝つ”と子どもたちが考えたスローガンがあるのですが、観客が見ていて驚くようなプレーを試合のなかでも実践できるような技術力と自信を身につけてもらいたいと思います。しかし魅せることが先だって、よく誤解をされることはありますが、勝ちにこだわっています。
チーム練習は基本的に、1年生から3年生まで同じメニューを合同的に行っています。チームとしてのやることを統一させ、とにかく突き詰めてやる、それが大切ですね。
指導するうえで気をつけていることはありますか?
気をつけているというわけはないのですが、私たちの(個人技に特化した)指導が子どもたちにも浸透して、子どもたちの間でも3年生から2年生へ、2年生から1年生へと伝わっていくいいサイクルができつつあります。
個人技に特化した体制になったのは3年前。当初は、これまでと違った指導ということで、批判的な声があったのも事実です。しかし子どもたちのために、サッカーを楽しむために、自分たちの指導を貫き、こだわってここまでやってきました。
実際に練習を拝見しましたが、リフティングのうまい子たちが多かったです。
ありがとうございます。しかしチームに入部してくる生徒はさまざまな子がいます。サッカー未経験であったり、受験勉強のためサッカーを辞めていてかなりブランクがあったりと。リフティングも最初は3回ぐらいしかできない子どももいます。それでも平均して入部してから3カ月後には1,000回できるようになっています。少しずつでもいいので、例えば「今日は20回できた。じゃあ明日は25回できるようにしよう」と成功体験をさせていくことが大事かと思います。子どもたち自身もそれを喜びに感じて成長していくでしょう。
なるほど。最後にチームとしての今後の目標を教えてください。
チームとしての最終的目標は日本一を目指すこと。子どもたちは八王子市内で1位と言っていますが……(笑)。ここまで個々の力にこだわっていますし、将来的にはロナウジーニョを越える選手をつくりたいですね。
編集部コメント
今回取材してまず驚いたことが、子どもたちの集中力とやる気。インタビュー文でもあるように、決してチームに入ったときからリフティングが上手い子どもたちが集まっているわけではありません。入部当初は30回しかできなかったが、今は1万回以上もできるという子どももおりました。日々の練習で子どもたちは努力したことだと思います。
いろいろとお話を聞いたところ、まだまだ結果を出せているわけではないようです。しかし、練習風景からは指導者の方も子どもたちも自分たちがやっていることに対して、誇りをもって、サッカーと向き合っている姿が感じられました。やはり勉強もそうかもしれませんが、子どもたちが何かに対して真剣に取り組む姿勢を生み出す環境が大切なのかもしれませんね。明八のみなさん、ありがとうござました。
(取材●ジュニサカ編集部 吉村・工藤)
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