子どもがサッカーを楽しむための夏トレ対策ガイド

2013年07月14日

コラム

水の置き方の工夫ひとつで大きく変わる!

 ジュニア年代のトレーニングに関しては、涼しい朝や夕方以降に行うのがいいでしょう。ナイター設備がなくても、日が長い夏場なら午後4、5時から練習を始めることも可能だと思います。試合をするときも午前10時や午後4時ごろにキックオフするようにし、お昼の暑い時間帯は避けましょう。

 もちろん長い時間練習すれば、その分だけ脱水するし体温も上がります。やはりジュニア年代にはクリエイティブなサッカーをさせたいし、トレーニングの中で考えさせてあげたい。

 頭がクリアな状態でいい判断ができるトレーニングは、おそらく2時間以上は続かないだろうと思います。

 ひとつ例をあげると、ピッチを4つに分けてドリルをする場合、中央に給水ポイントを作って、移動の合間に水分を摂取できるようにする方法があります。短い時間で水を飲んで、スムーズに次のメニューに移りたいときに効果的です。給水ポイントに簡易テントを張って、日陰をつくってもいいでしょう。

 いちいち昇降口の水飲み場まで行ったり、そこで長い時間休んでしまうと、気持ちが途切れてしまうかもしれません。

 でも、初めから移動の途中に水分を補給できる場所を作っておけば、そこに時間をとられることもなく、強度を上げたトレーニングを60分や90分の短い時間で終わらせることができます。

 技術練習の後に練習ゲームをするなら、体温を下げることを目的に、日陰の涼しい場所で水を飲みながら5~10分くらい休んでもいいでしょう。

 例えば、短いドリルを40分×4本くらいやってから5~10分の休憩をとり、最後に練習ゲームをする。もちろん練習ゲームの間に水分を摂取することも忘れてはいけません。そうすれば、1時間半から2時間でも充実したトレーニングができます。

 もちろん、ここで紹介したのは、あくまでもひとつの例です。

 大切なのは、どこに水筒を置けば、子どもたちはたくさん水を飲むか。中には、いくら大人が「水を飲みなさい」と言っても、「ボールをけっていたほうが楽しい」という理由で、休み時間もずっと練習している子どもがいます。また、「あそこまで水を飲みにいくのがめんどくさい」という子どももいる。

 指導者や保護者の方々は、トレーニングの目的と内容、あるいは時間帯によって、水筒を置く場所を工夫してください。  ここまで水分摂取の重要性について話してきましたが、夏場の暑さ対策は他に、体冷却と暑熱馴化があります。これらが、夏場のトレーニングに必要な留意点の3つの柱です。

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