親子でできるセレクション対策-ジュニアユース・ユースのセレクション合格への道とは-
2013年10月13日
読んで学ぶ/観て学ぶ子どもの夢を叶えるためのサポート
これらのセレクション対策で重要に思ったことがあります。ひとつが(1)(2)の部分です。これがしっかりできれば、志望チームに入れるものと考えています。子どもの将来の希望職業ランキングで「サッカー選手」が第一位になりますが、「習得スキル」を絶えず意識しながら、日々取り組んでいくことが必要と考えています。
私と息子は、上記の(1)~(4)を小学4年生から取り組み、小学6年生時のセレクションを経て、ジュニアユースに入団することができました。そして中学入学時から、再度上記の(1)~(4)を意識して励み、中学3年生時のセレクションにて複数校に合格し、強豪高校に入団しました。プロサッカー選手を目指す上で、小学6年生時のジュニアユースもしくは強豪中学校のセレクションよりも、中学3年生時のユースもしくは強豪高校のセレクションの方が重要とも思うので、もし望んだジュニアユースに入れなかったとしても、中学3年生時のセレクションをさらに目指していけば良いと思います。
次に、セレクション当日の取り組み姿勢についても書きます。これも3つのポイントに分けて紹介します。
(1)集合場所には早めに行こう
セレクションで緊張せずに力を発揮するためにも、集合時間の30分から1時間程度前に行くことをお勧めします。会場に着いたら、慣れるためにも、受験するチームの監督・コーチ・生徒にしっかり挨拶し、セレクションの予定を確認し、トイレなどもチェックして、セレクション全体をイメージしながらリラックスして取り組めればと思います。セレクション当日は、今までの準備を信じて、楽しめればと思います。
(2)身体測定・基礎技術への取り組み
セレクションでは、ゲーム主体になるケースが多いですが、身体測定(50m走・シャトルランなど)・基礎技術(ドリブル・パス・リフティングなど)でもアピールができればと思います。中には、リフティングしながら50m走測定、ドリブルの時間測定、ロングキックやスローインの距離測定、などのチームもあり、翌年のセレクションの準備のためにも、下見をすることもお勧めします。
(3)ゲームでの見せ方
セレクションに向けて、しっかりスキルを習得してきた前提で、ゲームでは、そのスキルの見せ方も考える必要があります。セレクションでのゲームでは、下記6項目を意識しましょう。
①時間が限られており、短時間でのアピールになるため、通常の試合よりもスタミナを気にせずにプレイができます。
②スキルのある人とない人の差が激しいのが実情。チームを決められてから、ゲームをイメージしながら、味方や相手のスキル把握に努め、ゲームで活用しましょう。
③自分の周りのポジションの名前をチェックして、呼べるように準備しましょう。声をかけることで、連携しやすくなります。
④味方と敵の足りないポジションに入るジュニアユースメンバーも確認しましょう。セレクションにどう対応すべきか悩む選手が出てくるので、頼りになるケースと、穴になるケースもあるので、注意しましょう。
⑤ポジションによっては安定感も必要ですが、ゲームでは勝てば良いと言うものではなく、勝ちを目指しつつも「習得スキル」をアピールすることを考えましょう。採点者としては、無難なプレイよりも、積極的で優れたプレイを評価する傾向があります。失敗を恐れずに、アピールできるようにトライしていきましょう。
⑥ゲーム後に数人呼ばれて、さらにゲームすることもあります。呼ばれた瞬間から浮かれずに、味方や相手のスキル把握や名前のチェックを行い、次の準備に入りましょう。
もしセレクション当日が所属するサッカーチームの試合と重なった場合などは、セレクション先に相談すると、別の日などを指示していただけるケースが多いです。セレクションの合格パターンについても、だいたいのチームからは教えていただけるので、聞いてみるのをお勧めします。教えていただけない場合は、先輩などから情報を得られればと思います。
「セレクション対策」「セレクション当日の取り組み姿勢」について書いてきましたが、もしお子さんが目指したい目標のクラブがあるなら、小学4年生時や5年生時にセレクションの下見をして、準備を行うことをお勧めします。例年、チームごとのセレクションの流れはそこまで差がなく、しっかりと「習得スキル」に向けた準備もできるはずです。
私は息子と一緒に、上記を考えながら取り組んできました。是非参考にして頂ければと思います。
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