<短期連載>プロサッカー選手からサッカー少年・少女を持つ親へのメッセージ⑤

2015年06月01日

コラム

ジュニア時代はサッカー以外の様々な経験を

 明確な目標設定は、とても大切ですね。「名古屋選抜になれたらいいな」ではなく「名古屋選抜になる!」と言い切ることでより自分を信じてプレーできるようになったのではないでしょうか。

 小学校のときには体力の限界まで追い込むようなきつい練習は必要ないと思います。それよりも盛田選手の回答にもあったように、仲間と優勝した喜びや、仲間に負けたくない気持ちが大切なのでしょう。

 盛田選手と話していると、子どもの頃にカブトムシを捕まえに行ったとか、釣りをしたとか、サッカー以外の思い出もたくさん聞きます。そういったさまざまな経験が、彼の素晴らしい人間性を育てたと思いますし、彼のプロフェッショナルとしてのキャリアも長くしているのだと思います。「年長ですよね?遊ばせてあげましょう!」サッカー幼児の親御さんたちは是非この言葉を忘れないで、お子さんと向き合ってほしいと思います。

 盛田選手にとってターニングポイントになったのは、名門桐蔭学園へ越境留学したことでした。現状に満足せず、もっとサッカーが上手くなりたいという気持ちが、この選択につながったのだと思います。
 
 今回で盛田剛平選手編は最終回になりますが、これまでお話を聞かせていただいて、ジュニア時代は基礎技術を固めて、自主的に目標に向かって取り組めるようになることを目指すのが大切だと思いました。そして同時に子どもらしい経験をたくさんさせてあげることも我々親が忘れてはいけないことだと思います。

 盛田選手、貴重な回答をありがとうございました。同じ質問に、他のプロサッカー選手はどう答えるのかも興味深いですよね。また皆さんにプロサッカー選手の回答をお伝えできる日を楽しみにしています。


プロフィール
高橋 正彦
(たかはし・まさひこ)

1977年、静岡県出身。中学卒業後、単身オーストラリアに渡りBrighton Grammar Schoolに入学。同校にはサッカー部が無く、3年がかりで学校側に打診をし、サッカー部を創立。初代キャプテンを務める。同校卒業後、1998年中古 CDショップ「音吉プレミアム」を東京都中野区に立ち上げ、単行本『イタリア人は日本のアイドルが好きっ』を出版。2009年5月には世界中の日本ファンと交流するスペシャリストとして、NHKから英語でインタビューを受け、その映像が世界88カ国で放送された。2010年6月、『子どもがバイリンガルになる英語子育てマニュアル』を出版。2010年11月、親子で英語が学べる『MMSJ英会話スクール』を開校。2011年4月からはアデランテFCにて英語サッカースクールを開校。2012年4月『子ども英語ジャーナル』にて「子どもが笑顔になる ウケるアクティビティ」連載スタート。2013年5月、『外国人とどんどん話せる英会話トレーニングBOOK』を出版。2014年からは保護者に向けた「子どもが小学校の英語でつまずかないために親ができること」「英語を使って世界中に友達を作ろう」などの講演も行っている。2児の父。長男長女共に英語はネイティブレベル。
ブログ:どうすればプロサッカー選手になれるのか~実験的親子二人三脚サッカー奮闘記~

 


 

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