日本サッカー界に欠けている「正しい守備の文化」。早急に改善すべき3つの“過ち”
2015年07月22日
コラムポジショニングを決める上で何を基準にしているか
特に問題なのは後者(46番)のそれです。こんなにも簡単にDFが滑ってしまえば、たとえ学生レベルの選手でも点を取れます。3-3という拮抗した場面での不用意(無責任)に過ぎる守備で浦和は逆転を許しています。もちろん浦和GKの対応にも問題があります。
そして、さらに重大な問題は、これが今年5月の「ベストゴール」に選出されていることです。Jリーグ選考委員による選出理由にはこう書かれています。
「ペナルティエリア内の狭いスペースでパスを受けた瞬間に相手DFの動きと、GKの位置を確認し、冷静にゴールを決めていることがわかる」
もし、浦和DF2人(17番・永田と46番・森脇)による連続スライディングが過ちであると、専門家が認識さえしていないのだとすれば、極めて深刻な問題であると言わざるをえません。(中略)
③ポジショニングを決める上での基準が「相手選手の位置」とされている
以上の分析を踏まえ、最後に記しておきたいのは、育成段階において、またプロのカテゴリーにおいて、選手個々が「ポジショニング」を決める上で何を基準としているのか。
多くの試合を目にしながら、このポジショニングを決める上での基準が、日本では第一に「相手選手の位置」とされているのではないかという疑問を抱かざるを得ません。
つまり、たとえば守備の局面(オフ・ザ・ボール)において、自分の立ち位置を「相手選手がどこにいるか」によって決めているのではないか、と。あるいはそうした指導が一般的とさているのではないか、と感じる場面があまりに多いのです。(続きは『フットボール批評06』でお楽しみください)。
<関連リンク>
・『フットボール批評issue06 決定力不足の正体』
>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!2024.11.14
- 「Jヴィレッジチャレンジ 2024 powered by シント=トロイデンVV」が開催!2024.11.14
- U-19日本代表、メキシコ遠征参加メンバー発表。湘南ベルマーレ・石井久継も選出で10番を背負う!2024.11.08
- 「U-16日本代表候補 国内トレーニングキャンプ」参加メンバー発表!2024.11.07
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- ビルドアップ能力を自然に高めるスモールサイドゲーム。スペインで行われるトレーニングデザインとその意図とは
- 「フットサルって足下がうまくなりますよね」。それだけじゃないメリット “重要な決断” が繰り返される価値とは【8月特集】
- すぐに「痛い」と言い出す息子…。
- 【第37回全日本少年サッカー大会】三重県大会 決勝レポート「最後まであきらめない気持ちで試合終了間際に得点した、大山田サッカースポーツ少年団が優勝!」
- 【ダノンネーションズカップ2014 in JAPAN】決勝大会 大会フォトギャラリー