14歳までのバルサ育成哲学。さまざまなポジション経験が将来のサッカー人生につながる
2015年09月01日
コラムFCバルセロナのコンセプトをつくりあげたラウレアーノ・ルイス氏(元FCバルセロナ 育成統括コーディネーター)は、自らの著書で「14歳までは様々のポジションで選手をプレーさせるべき」と語っています。今回は、その言葉の真意について考えます。
(著●ラウレアーノ・ルイス 訳●高司裕也 写真●編集部)
『世界最高のサッカー指導書 バルセロナトレーニングメソッド』より一部転載

いろいろなポジションを経験させることで見えてくるもの
この年代の子どもたちは、ゴールキーパーも含めて全てのポジションを経験すべきです。そして、ゲーム形式の練習中、ポジショニングに注意しながらプレーしなければなりません。数分ごとにポジションを変えながらゲームを進行させ、スピードや他の要素よりもポジショニングに気をつけさせます。
実際の試合中は、練習ほど頻繁にポジションチェンジをする必要はありませんが、選手の技術・戦術の理解を深めるために、いろいろなポジションを経験させることは非常に重要なことです。指導者にとっても、選手1人ひとりのプレーの質とポジションの特性を見極める上で有益でしょう。
私たちの分析では、子供たちの10%は、どのポジションでも上手にプレーすることができます。30%の子どもたちは、理想的なポジションを容易に見つけることができます。しかし、残りの60%の子どもたちは、自身が能力を最も発揮できるポジションをなかなか見つけられません。そこで指導者が彼らのポジションを見つけてあげる必要があります。自分に合ったポジションでプレーをすることができなかったために、活躍できなかった選手もいるのです。
14歳くらいまでは、様々なポジションでプレーさせて、来たるべき時が来たときに、選手の特性に合ったポジションでプレーさせてあげることが大切です。そのためには、両親や子どもたちと常にコミュニケーションを図らなければいけません。保護者や子どもたちが希望するポジションをプレーさせたり、そのポジションだけでプレーさせたりすることは大きな間違いです。(中略)
カテゴリ別新着記事
フットボール最新ニュース
-
バルセロナが逆転勝利。チェルシーがまさかの黒星【9日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
アーセナルが直接対決を制しCL首位浮上【26日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
バルセロナがチェルシーに完敗【25日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
上田綺世が先制ゴールもチームは敗戦【27日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
バルセロナ、終始リードを許す展開で辛くもドロー【5日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-15日本代表メンバー発表!【EAFFU-15 Championship 2025】
- U-22日本代表メンバー発表!【IBARAKI Next Generation Cup2025】
- 人生最大の挫折――。本田圭佑がガンバユースに昇格できなかった本当の真相【後編】
- U-18日本代表メンバー発表!鹿島アントラーズ・徳田誉も選出【2025 SBSカップ国際ユースサッカー】
- 脳に悪影響? 利き手矯正の弊害
- 「お前なんか絶対に一流になられへん」。”努力家”本田圭佑の原点【前編】
- 2014年度ナショナルトレセンU-12 東北(第1回)開催要項および参加メンバー発表!
- ファナティコスが9年連続9回目の群馬県大会優勝!! 鹿児島の地で目指すは頂点/全日本少年サッカー大会 群馬県大会
- 第9ブロック選抜が第11ブロックとの接戦を制し優勝を飾る!/TOMAS CUP 第33回東京都選抜少年サッカー大会
- 【ジュニアユース 体験練習会・セレクション】アンテロープ塩尻(長野県)


















