言葉のかけ方ひとつで変わる質問法。 大切なのは「子ども自身に問題を解決させること」

2015年12月06日

コラム

やさしくてシンプルな子育て方法を教えることで、国際的に高い評価を得ている講演家バーバラ・コロローソによるベストセラー『子どもの力を引き出すシンプルな習慣 自分の力でやってみる喜びを育む』より、子育てにおいて役立つ言葉を一部抜粋して紹介します。

(著●バーバラ・コロローソ 訳●田栗美奈子 写真●編集部)

『子どもの力を引き出すシンプルな習慣 自分の力でやってみる喜びを育む』より一部転載


子ども自身に問題を解決させる

 息子のジョーがコートも着ないで外に出ています。凍えているわけではありません。息子はただ寒いだけです。

 この場合、こう言ってやることもできます。「コートを着れば、寒くないのに」と。息子にもそれぐらいわかっています。小言というものは、子どもがとっくに知っていることや、簡単にわかることばかりなのです。

 息子に小言を言うかわりに、こう訊ねればいいのです。「ジョー、寒そうね」。息子は震えながらこう答えます。

「すっごく寒いんだ。コートをとってくるよ」

 子どもに必要なのは小言ではなく、直面している問題を解決するチャンスなのです。あなたには対処する力がある、そう信じて支えてやる大人がいれば、子どもにとって助けになります。

「あなたは問題にぶつかっているけど、自分で解決できるはずよ」というメッセージを伝えればいいのです。

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<関連リンク>
子どもの力を引き出すシンプルな習慣「必要なのは“親のはげまし”」

プロフィール

著者:
バーバラ・コロローソ(Barbara Coloroso)
きわめてやさしくてシンプルでありながら、大切な子育ての方法を教えることで、国際的に高い評価を得ている講演家。フランシスコ会の修道女から転身、長年にわたって学校教師や大学講師を務め、3 人の子どもたちを育て上げた経歴を持つ。これまで40 年近くにわたり第一線で活躍を続け、テレビやラジオの人気番組、子育てのワークショップやセミナーを通して多くの親や教師たちに、子どもと楽しく生きていくための知恵を提供している。本書はその経験の集大成で、全米でベストセラーとなり、子育てのための名著として読み継がれている。

訳者:
田栗美奈子(たぐり・みなこ)
翻訳家。お茶の水女子大学英文科卒業。訳書にC・B・クライン『孤児列車』、M・オンダーチェ『名もなき人たちのテーブル』、J・バクスター『ウディ・アレン バイオグラフィー』(以上、作品社)、D・ペルザー『”It”(それ)と呼ばれた子』シリーズ(ヴィレッジブックス)など多数。


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【商品名】子どもの力を引き出すシンプルな習慣 自分の力でやってみる喜びを育む
【発行】株式会社カンゼン
【著者】バーバラ・コロローソ
【翻訳】田栗美奈子
四六判/240ページ

⇒全米ベストセラー!子育てバイブルの決定版


 

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