子どもの力を引き出すシンプルな習慣「必要なのは“親のはげまし”」
2015年12月04日
コラムやさしくてシンプルな子育て方法を教えることで、国際的に高い評価を得ている講演家バーバラ・コロローソによるベストセラー『子どもの力を引き出すシンプルな習慣 自分の力でやってみる喜びを育む』より、子育てにおいて役立つ言葉を一部抜粋して紹介します。
(著●バーバラ・コロローソ 訳●田栗美奈子 写真●編集部)
『子どもの力を引き出すシンプルな習慣 自分の力でやってみる喜びを育む』より一部転載
「ごほうび」も「罰」も与えなくていい
歩きはじめようとしている子どもに対して、親はどんな言葉をかけるべきでしょうか。たとえば歩く途中でうつぶせに倒れてしまったとき。
「上手にころんだわね!」そんなほめ言葉などいりません。
「ここまで来たら、クッキーをあげるよ」こうしたごほうびも必要ありません。
「のろまね、いつになったら歩けるようになるの?」もちろん罰もいりません。
その子に必要なのは、はげましです。誰かがそばにいて、必要なら助け起こし、こう言ってやることです。
「だいじょうぶ、できるよ。もう一度やってごらん」
「はげまし」は時期を選ばず、評価もともなわず、親が信頼を示すことによって子どもの価値を強調することができます。
はげましとは、元気づけることです。勇気と自信を与え、成長を見守り、支えてやること。子どもの自尊心を育て、やる気を起こすのを助けることです。これは子育てに最も役に立ちます。
子どもをはげませば、次の5つのメッセージを伝えることができるのです。
・わたしはあなたを信頼している
・あなたはちゃんと取り組めると思う
・わたしはあなたの言葉を聞いている
・あなたは大事にされている
・あなたはわたしにとってとても大切な存在だ
メッセージの伝え方は、親によってさまざまでしょう。人生において重大な意味をもつこれらのメッセージは、具体的ではっきりしています。説明など必要ありません。心から伝えたなら、かならず受け入れてもらえるでしょう。
プロフィール
著者:
バーバラ・コロローソ(Barbara Coloroso)
きわめてやさしくてシンプルでありながら、大切な子育ての方法を教えることで、国際的に高い評価を得ている講演家。フランシスコ会の修道女から転身、長年にわたって学校教師や大学講師を務め、3 人の子どもたちを育て上げた経歴を持つ。これまで40 年近くにわたり第一線で活躍を続け、テレビやラジオの人気番組、子育てのワークショップやセミナーを通して多くの親や教師たちに、子どもと楽しく生きていくための知恵を提供している。本書はその経験の集大成で、全米でベストセラーとなり、子育てのための名著として読み継がれている。
訳者:
田栗美奈子(たぐり・みなこ)
翻訳家。お茶の水女子大学英文科卒業。訳書にC・B・クライン『孤児列車』、M・オンダーチェ『名もなき人たちのテーブル』、J・バクスター『ウディ・アレン バイオグラフィー』(以上、作品社)、D・ペルザー『”It”(それ)と呼ばれた子』シリーズ(ヴィレッジブックス)など多数。
【商品名】子どもの力を引き出すシンプルな習慣 自分の力でやってみる喜びを育む
【発行】株式会社カンゼン
【著者】バーバラ・コロローソ
【翻訳】田栗美奈子
四六判/240ページ
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