サッカーとラグビーの違いはどこに? “フットボール”の源流を探る
2016年01月29日
コラムオフサイド・ルール変更がパス・サッカーを後押し?
一方、サッカー・ルール最大の変更はオフサイドを巡るものだった。
1863年の最初のFAルールでは、今のラグビーと同じように「ボールより前にいる選手はすべてオフサイド」だった。
考えてみよう。ボールより前の選手がすべてオフサイドだったとすると、ボールを前に進める方法はドリブルで運ぶか、キックを蹴り込んでボールより後方の選手が走り込むかしかないはずだ。これは、今のラグビーととてもよく似ているのではないか。ラグビーではボールを抱えて前に走るが、当時のサッカーではドリブルして運ぶ。それだけの違いだ。
しかし、FA結成からわずか3年後の1866年にオフサイド・ルールは大きく変更された。
ハーフラインの手前ではオフサイドがなくなり、敵陣でも相手の最後尾から3人目の選手の位置より手前はオンサイドとされたのだ(その後、1925年に最後尾から2人目、つまりGKを除いて最後尾のDFのラインまでオンサイドと変更された)。
オフサイド・ルールの変更によって、サッカーではそれまでとは違って前へのパス(フォワード・パス)ができるようになった。言い換えれば、サッカーが他のスタイルのフットボールと袂を分かってパッシング・ゲームとして進化していく条件が揃ったのだ。
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