監督が「チャラけて」選手のバリアになる。興國高校サッカー部がプロを輩出し続ける秘密

2019年01月25日

コラム

大阪府に全国大会出場未経験ながら数多くのJリーガーを輩出している高校サッカーチームがある。それが興國高校サッカー部だ。大学経由を含め、これまで14人の選手をプロの世界へと送り込んでいる。選手権やインターハイを経験していないサッカー部からなぜ、毎年のようにJリーガーが生まれ続けるのだろうか? 興國高校サッカー部を率いる内野智章監督の話からその秘密を探っていく。

取材・文●吉村憲文


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【興國高校高校サッカー部・内野智章監督(撮影●吉村憲文)】

大学経由を含めて14人の選手をプロへと輩出

「そもそも僕のことなんか誰も知らないから、本なんか出してもって…って感じだったんです。(興國高校式Jリーガー育成メソッド ~いまだ全国出場経験のないサッカー部からなぜ毎年Jリーガーが生まれ続けるのか?)僕は『Jリーガー育成メソッド』という名前には反対だったんです。僕らはJリーガーを育てたいと思っていません。リーガ・エスパニョーラや、プレミアリーグや、ブンデスリーガでプレーできる選手を育てるのが究極の目的なので。

 僕は小中の保護者に一番読んでもらいたいと思っているんです。逆に指導者にはプライドがあるから、絶対僕みたいなやつに興味を持たない。プロになりたい子どもの親へのアプローチのほうが、絶対数も多いじゃないですか。僕が関わるのは中学生と高校生の選手と保護者です。小学生からこういう風にやってくれたらなぁって思う部分を、選手と保護者向けにしています。サッカーに関わって夢を持っている人に、知っておいて欲しいなと思うことです」(興國高校サッカー部・内野智章監督)

 大学経由を含めると14人。特に今年と昨年は3人ずつJリーガーを輩出し続けている興國高校サッカー部。さらに現役のサッカー部員には昨年U16日本代表に選出されたFW樺山諒乃介選手もいます。創部以来、いまだに高校選手権やインターハイには縁がないこの高校が、どうしてこれほどまでに選手育成で結果を出せるようになったのかと不思議がる人も多いのではないでしょうか。

 内野監督が就任直後、選手集めに奔走しながらも持ち続けた、必ず世界に通用する選手を育てるという絶対的信念。そして人と同じことをやっていたのでは誰も興味を持ってもらえないのだからどうするべきかを考え、自らを『特化』するという戦略。横並びの「いい選手」が多い日本のサッカー界で、本当の意味でキラリと輝く個性を見せる興國出身の選手たちが生まれてきた秘密に迫ります。

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