4種年代にリーグ戦文化が定着するために重要なこととは?

2016年03月16日

コラム

日本のジュニア年代においてリーグ戦文化が定着するには何が重要なのか。2015年度より創設された『プレミアリーグU-11』、そのチャンピオンシップの決勝が行われた現場で1年間行われたリーグ戦の成果や来年度に向けての改善点を聞いた。

(取材・文・写真●高橋大地/ジュニサカ編集部)


創設1年目『プレミアリーグU-11』とは

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 3月13日、清瀬市内山運動公園サッカー場において『CLIMB FactoryプレミアリーグU-11チャンピオンシップ2016』の決勝戦が行われた。16チームが2日間かけて優勝を争ったチャンピオンシップは三井千葉サッカークラブの優勝で幕を閉じた。

 大会自体、全国大会出場経験を持つ関東近郊の強豪チームが集まり、表彰式でも得点王にスパイクが、ベストGK賞にはキーパーグローブが大会スポンサーから贈られるなど選手のモチベーションが非常に高まるような仕掛けがなされている大会だという印象を受けた。しかし、大会を運営した幸野健一氏によれば、素晴らしい環境で行われたこのチャンピオンシップは「あくまでオマケのようなもの」と言う。

 そもそも『CLIMB FactoryプレミアリーグU-11チャンピオンシップ2016』に出場したのは、『プレミアリーグU-11』において“年間を通じてより多くの勝ち点を獲得した”チームが中心となっている。『プレミアリーグU-11』とは、2015年度から創設されたU-11年代(小学5年生以下)の関東近県7都県(東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、茨城、新潟)のチームが集まり行われた「地域主導の育成年代サッカーリーグ」のことである。

 このプレミアリーグU-11実行委員会の委員長を務めるのが幸野氏で、リーグには自身が代表を務めるアーセナルSS市川(千葉県)も参加。「(アーセナルSSが参加する)千葉県では10チームによる2回戦総当り形式で全90試合が行われました。結果的にうちのチームは2位でシーズンを終えてチャンピオンシップに参加しているわけですが、実はシーズン開幕からいきなり4連敗を喫したんです。4連敗となるとトーナメント制ならとっくにいなくなっているわけですが、チームは連敗中に修正する部分としない部分を日々のトレーニングのなかに落とし込んで、その後の試合で8連勝し、今ここにいるわけです」と教えてくれた。幸野氏が体感したような状況は、やはり年間を通じたリーグ戦ならではの状況と言えるだろう。

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