両足でうまくボールを扱えるようになるには? 悲願のEURO制覇を果たしたポルトガル独自の選手育成法から学ぶ
2016年07月13日
コラム興味を湧かせるためにユーモアをまじえて
「なぜ左足で蹴ることが必要なのか?」という質問に対して、ポルトガル人指導者は「イメージしろ。ゴール前でここ(自分の左足の前)にボールがある。こっち(自分の右側)からディフェンスが来ている。そのときに左足を蹴れないとゴールできないぞ」、ある人は「逆カルドソ(ベンフィカのFWで左足の強烈なシュートをもつ半面、技術は低く右足は全く蹴れないとされている選手)になりたいのか?」、またある人は「右足だけ蹴っていると足の筋肉バランスがおかしくなり、まっすぐ歩けなくなるぞ!(笑)」などとユーモアをまじえながら、その必要性を子どもたちの前で伝えているのです。
軸足云々と教えられるより、子どもたちにとっては興味が湧き、そのことについて少しずつ考えるようになる。これこそお腹が空きだした状態です。
そこから子どもは自分なりの答えを見つけていきます。ポルトガルの子どもたちを見ていると左足で蹴るべき場面でも、右足のアウトサイドで蹴ったり、ラボーナを使ってわざわざ右足で蹴る子どもが多いことに気がつきます。やはりクリスティアーノ・ロナウドやナニの影響であり、まさにお腹が減った状態のときに、彼らのプレーを見て真似しているのです。もちろん、子どもたちの方法に対して指導者は放っておくわけではありません。結果として〇〇へボールが飛ばなければ、「格好いいことをやるのは自由だが、やるならそこへ飛ばせ! 蹴れないのならコーチの言うとおりシンプルに左足を使え!」。こうやってまたお腹を空かさせるアプローチを始めるのです。
<関連リンク>
・『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.20』
>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら
カテゴリ別新着記事
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧【第56回全国中学校サッカー大会】
- FCポルタ、デサフィオC.F、武生FCブルーキッズらがラウンド16進出!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- トリアネーロ町田、マルバ千葉、TSAフットサルスクール、リオンJr.が準決勝進出!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- マルバ千葉fcがFCトリアネーロ町田を下し優勝を飾る!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- クラブとともに戦い、走り続ける背番号13――。FC岐阜の永久欠番
- FC大泉学園が3連勝スタート!FCバルセロナ、千葉県トレセンなども2連勝で好発進【U-12 JSWC2025】
- マルバ千葉fcとFCトリアネーロ町田が決勝の舞台で激突【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 青森山田中と神村学園中が2回戦で激突!流通経大付柏中、駒場東邦中などが1回戦を突破【第56回全国中学校サッカー大会】
- FCトリアネーロ町田、京都長岡京SS、ともぞうSCらが2連勝スタート!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】