バーモントカップ王者・センアーノ神戸が12年ぶりに全国へ。サッカーとフットサル、同年での全国制覇を目指す/第40回全日本少年サッカー大会 兵庫県大会

2016年11月21日

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センアーノ神戸、エースが躍動し昨年のリベンジ果たす

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(文・写真●栗田シメイ)

 19日、三木市の三木防災公園の第二競技場にて、『全日本少年サッカー大会 兵庫県大会』の決勝が行われた。決勝に駒を進めたのはヴィッセル神戸U-12(以下、ヴィッセル)とセンアーノ神戸Jr(以下、センアーノ)。ヴィッセルは堅守速攻型を武器に、5度目の優勝を狙う。一方のセンアーノ神戸は昨年、今大会の決勝のピッチに立った4名を擁しながらも、準優勝と涙をのんだが、今年8月に開催された4種年代フットサル日本一を決める「バーモントカップ」を制すなど、着実に力をつけてきた。

 前日から雨の影響もあり、スリッピーなピッチで持ち味を発揮したのはセンアーノ。序盤から、大木宏之監督が掲げる「人もボールも、見ている人の心も動かすサッカー」超攻撃型のサッカーでヴィッセルを圧倒する。小気味良いパスワークと、個人技の高さで何度も決定機を作り出すが、ヴィッセルの固い守備を崩せない。攻めるセンアーノ、カウンターのヴィッセルという構図で試合は進み、前半を終える。

 後半もペースを掴んだのはセンアーノだった。10番の末谷誓梧くんが攻撃のタクトを振るい、DFの和田健士郎くんの迫力あるオーバーラップと、バリエーションに富んだアイデアでシュートの雨を浴びせる。だが、ヴィッセルも田代絃くんを中心としたDF陣が体を張り、ゴールを許さない。キャプテンの片木泰希くんの突破などで、数少ないチャンスを伺った。

 試合の均衡が破れたのは、試合終了の5分前だった。この日何度も会場を沸かしたセンアーノのエース末谷くんに高速の縦パスが入ると、密集地帯の中、右足でうまくターンし、すぐさま左足を振り抜く。超技巧を見せつけ、強固なヴィッセルゴールを独力でこじ開けた。

 追加点を決めたのも、末谷くんの右足だった。試合終了間際に、前掛かりになったヴィッセルDF陣に対し、エリア外から豪快にシュートを叩き込んだ。この末谷くんの2ゴールでセンアーノが見事昨季のリベンジを果たし、12年ぶり2度目の全国大会出場を決めた。

 チームを全国へと導く活躍を見せた末谷くんは「去年悔しい思いをしていたので、絶対に勝ちたかった。1点目を決めた時は、嬉しすぎてあまり覚えていません。全国では相手も強くなりますが、自分の持ち味であるドリブルと、ドリブルからのシュートに注目して欲しいです」と話した。

 センアーノは自慢の超攻撃サッカーで、サッカーとフットサル、同年での全国制覇を目指す。

■センアーノ神戸Jr キャプテン・宗村直哉くんのコメント
全国でも変わらず自分たちのサッカーを貫きたいと思います。そして、(バーモントカップと)2連覇を目指したいという想いが強い。僕たちのチームは『人もボールも、そして観ている人の心も動かす』ということを目指しています。人の心を動かすというのは、感動を与えるということで、とても難しいですが、全国の舞台でもそこを目指していきたいです。

■センアーノ神戸Jr 大木宏之監督のコメント
相手の守備が固く、簡単にはゴールは奪えないと思っていました。昨年の兵庫県大会の決勝に出場し、悔しい思いをしていたメンバーたちが、自分たちのサッカーを貫き、勝てたので素直に嬉しいです。選手たちには『君たちのサッカーは全国でも通用する』と言って送り出しました。全国でも自分たちのサッカーを実践し、観ている人の心も動かしたい。狙うはもちろんバーモントとの2冠です。

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