12年ぶりの全国へ。長岡京サッカースポーツ少年団が京都府大会を制覇/第40回全日本少年サッカー大会 京都府大会
2016年11月24日
大会情報長岡京サッカースポーツ少年団が12年ぶり3度目の優勝
(文・写真●Noriko Nagano)
11月23日(水・祝)、冷え込む下鳥羽球技場にて「第40回全日本少年サッカー大会 京都府大会」の決勝が開催され、西京極ジュニアサッカークラブ(以下、西京極)と長岡京サッカースポーツ少年団G(以下、長岡京)が熱戦を繰り広げた。
序盤から積極的にシュートを打っていったのは、長岡京。9分、17番の高橋隆大くんが立て続けにシュートを放ってCKのチャンスを得たが、ここはGKに抑えられる。さらに、攻撃陣が高さのある相手に囲まれながらも果敢に攻めてフィニッシュまで持ち込んだが、ブロックされた。
一方、体格で勝る西京極は、セットプレーやカウンターなどでゴールを脅かす。球際で互いに譲らず気持ちの入る展開となり、18分、長岡京に決定機が訪れる。左サイドから崩したが、シュートは枠の左に外れ、スコアレスで前半を折り返した。
勝利への強い思いを見せる両チーム。試合が動いたのは後半2分。ハーフタイムに「もっとシュートを打っていけ」と送り出された長岡京は、キャプテンで10番を背負う松山北斗くんが中央でボールを持つと、ベンチからの「打てよ!」という声が聞こえたかのように、松山くんが打ったシュートはゴールに吸い込まれた。
追いかける展開となった西京極は、チームの強みであるセットプレーから得点を狙う。後半4分、左サイド高い位置からのスローインで、ゴール前で高さを生かしヘディングでゴールを狙ったが、阻まれた。
一方の長岡京は、高橋くんや11番の桑原陸人くんが追加点を狙ってシュートを打っていったが、決勝の舞台でのプレッシャーからか枠をとらえることができない。12分には、西京極のキャプテン伊藤大和くんがシュートを打って得たセットプレーから相手ゴールを脅かしたが、こちらも決めることができなかった。
試合終盤、ベンチから「もう1点、もう1点」と声がかかる長岡京は、桑原くんがロングシュートを狙ったがバーの上。1点を追いかける西京極は、ロングボールを入れて1発を狙ったが、相手DFの連係でクリアされる。残り時間、西京極は最後まで諦めずにチャンスを作ってゴールを目指したがタイムアップ。長岡京は12年ぶりに京都府代表の座を奪還した。
周囲から大きな期待をかけられていた長岡京の松山裕嗣監督は、試合後、安堵の表情で京都府大会を振り返り、「これまでは個人が好きなことをやっていたが、全国大会に行くために、全員が自分を消してでも勝つという気持ちが出てきて、すごく成長した。全国では、長岡京らしい面白いサッカーを見せるとともに上を目指したい」と、指揮して初めての全国大会へ挑む。
■京都長岡京SS G 松山北斗くんのコメント
一回戦よりは緊張はマシだったけど、「みんなのために勝たなあかん」という思いがあった。前に負けている相手なので、借りを返したかったし、気合いが入りました。シュートは、もう少しスペース空けてから打とうか考えて、打った方がいいと思って打った。打った瞬間は、キーパーに止められるかなと思ったので、入った瞬間はびっくりしました。ゴールしたあとももっと決めたいと思った。相手は体が強いし、縦に行こうとしても体を当てられるので、フェイントをかけたり、相手の足が長いから、ボールを持つ位置を工夫したりしながらプレーしました。全国大会は、みんなが動いて、個人技も使いながら、見ていて楽しめる様なチームのサッカーで優勝したいです。
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