U-15年代3冠を達成した清水エスパルスJY。強さの秘訣はクラブと保護者が一体となった“栄養指導”にアリ/高円宮杯第28回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会

2017年01月06日

高円宮杯第28回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会

第2次性徴を意識した栄養指導

「勝つ喜びも知ったし、もう1回勝ちたい気持ちも出てきた。だから、(試合中に)諦めることがなくなった。自分たちで立て直せないこともありますが、もう1回頂点に立ってあの想いを味わいたいというのが出てくるようになったと思う」と選手たちの成長ぶりに目を細めた清水・岩下潤監督だが、フィジカル面の強化が上手くいった点も勝因の1つだと語る。

 元々、力を入れていた部分ではあるが、更なる成長を図るべく昨年から齋藤佳久トレーナーを中心に食事面の改善に着手。「より(内容を)濃くして、時間を使うようになった」(岩下監督)と言うように、食べる量や栄養バランス、体重管理といった点まで細かく指導し、クラブハウス内で週2回は夕飯を取らせることに取り組んだ。

 試合の応援に駆けつけた母親たちに話を伺うと、「本人も家で食べている量と練習後にクラブで食べている量を比較して、今までは少なかったと感じて気にするようになった」と子どもの変化を口にした。

 ただ、その取り組みは家族の享禄があってこそ成り立つ。「親の方にも栄養指導をしますし、保護者会でも『子どもたちのためにやってください』という話もしました。そのきっかけを作るためにもクラブで食事をする時は何を食べているのかを分かってもらう必要があった。

 なので、必ずメニューも印刷をして家に送って具体的に分かるようにしています。炭水化物とかタンパク質が必要なのは分かりますけど、具体的にどういうものを食べさせれば良いのかは分からない。そういう要望がお母さんたちからもあったので、そこは協力しながら上手くやれている」と指揮官が話すように、親御さんたちの協力が欠かせなかった。

 その積み重ねが“第2次性長”の時期を迎えた中学生の体作りに好影響を与え、スタメンメンバーの平均体重で札幌を2kg上回る要因となったのは間違いない。外から見ても対格差は明らかで、球際や空中戦で体をぶつけた際はフィジカルで負けることはなかった。

「エスパルスは夏にいい成績を残せるけど、冬は体付きの部分で当たり負けてしまってフィジカル面で弱くなって勝てないところがあった。でも、週2回クラブで(夕飯を)食べるのでそこでの量を家庭でも親と相談して食べるようになり、みんな体付きが良くなった。家でのご飯とおかずの量は多くなりました(笑)」と語るのは主将の川本選手。

 今回の高円宮杯を制して3冠を達成した清水JYにとって食事面の改善が優勝の一端を担っていた。クラブと家庭の連携、選手の意識。これらが全て合わさって掴んだ結果を来年も残すべく、同様の取り組みで更なるパワーアップを図っていく。

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