サッカー選手は『焼き魚』が好き? 青魚の栄養価と食べるメリットとは
2017年03月03日
コラムJリーグに管理栄養士がいなかった時代から初の管理栄養士として活躍してきた森裕子さん。名古屋グランパスに籍を置き、プロサッカー選手の『食』と20年以上向き合ってきた。今回は、『プロクラブを支える“食”ストーリー 名古屋グランパス 勝利の食堂』から焼き魚の栄養価について改めて紹介する。
(監修●森裕子/名古屋グランパス栄養アドバイザー 再構成●ジュニサカ編集部 写真●Getty Images)
『プロクラブを支える“食”ストーリー 名古屋グランパス 勝利の食堂』より一部転載
改めて考えたい“魚”の栄養価
チームでとる食事には、肉料理、魚料理の両方を常に出しています。肉料理も魚料理もそれぞれ人気メニューがありますが、なかでも魚料理で人気なのが、さんま。塩焼きにしたさんまに大根おろしを添えて出します。1人で2匹も食べる選手もいますよ。
さんまの季節にはさんまが人気ですが、鯵の開きも人気です。ほっけなどの干物も好きな選手が多いですね。居酒屋メニューみたいですが(笑)。選手は煮つけなど調味した魚より、シンプルに塩焼きにした魚が断然、好きなようです。
青魚が苦手な人は、けっこういると思うのですが、グランパスの選手の場合は、さんま、鯵など、青魚大好きという選手が多いんです。
何より青魚の栄養価はすばらしい! サッカー選手には特にたくさんとってもらいたい理由があります。
青魚には、ドコサヘキサエン酸という不飽和脂肪酸が含まれていて、血液をサラサラにしてくれる効果があります。血液がサラサラになるということは、疲労物質が代謝されやすいということ。練習や試合後の疲労回復には最高です。
また、ドコサヘキサエン酸は、子どもの頭がよくなる、認知症が不安なお年寄りの老化防止になるとも言われています。記憶力や集中力にプラスの栄養素で、年代に関係なくとりたい栄養素です。
サッカーは、とりわけ頭を使うスポーツ。疲労回復だけでなく、頭の回転をよくするという意味でも、選手にはたくさんとってもらいたいですね。
※この記事は『プロクラブを支える“食”ストーリー 名古屋グランパス 勝利の食堂(2012年8月発売)』より一部再編集し掲載したものです。
<関連リンク>
・『プロクラブを支える“食”ストーリー 名古屋グランパス 勝利の食堂』
プロフィール
監修:
森 裕子
岐阜県多治見市出身、在住。旧姓、間宮。名古屋女子大学家政学部管理 栄養士専攻卒業後、管理栄養士を取得。現在、名古屋グランパスの栄養 アドバイザーとして食育講演を中心に活動中。著書・監修本に『名古屋グランパス 勝利の食堂』、『ジュニアサッカーお弁当バイブル』、『身長をぐんぐん伸ばすための本』(株式会社カンゼン)の他、『勝てる子どもの げんきごはん』(主婦の友社)などがある。
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【商品名】小学生・中学生のためのジュニアサッカー食事バイブル 新装版
【発行】株式会社カンゼン
【監修】森裕子(名古屋グランパス栄養アドバイザー)
A5判/192ページ
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「世界で戦える選手になるためには食事はトレーニングと同じくらい大切」
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