サッカービギナーコーチ必見! 実践的な自チームの分析方法とは
2017年04月20日
サッカー練習メニューサッカー経験がなくとも、自身の子どもがサッカーをプレーしていれば「コーチ不足」で突然チームのコーチを任されるというお父さんも少なくないのではないでしょうか。今回は、実戦的な自チームの分析方法を紹介します。
監修●平野淳(ファンルーツ) 再構成●ジュニサカ編集部 写真●ジュニサカ編集部
『ジュニアサッカーバイブル5 小・中学生のサッカーチームをつくろう!基礎からわかる!コーチ養成講座』より一部転載
チームの現状を把握して課題を見つける
自分たちのチームを分析するためのチェック項目を紹介していきますが、基本的には4つの局面に分けてゲーム分析をしていきます。①攻撃の局面(自チームがボールを保持しているとき)、②守備の局面(相手チームがボールを保持しているとき)、③攻撃から守備に切り替わる局面、④守備から攻撃に切り替わる局面です。
1.攻撃の局面
自チームがボールを持っているとき、どのような攻撃を展開しているかを見ていきます。
■ビルドアップ
ゴールキーパーからディフェンス、ディフェンスからミッドフィルダー、ミッドフィルダーからフォワードへ。ボールのつなぎ方と、どこでボールを失ってしまうのかをチェックします。
■シュートまでの過程
どういうシーンでシュートまで持ち込めたのかをチェックします。
■選手たちの動き
ボールを持っているとき(=オンザボール on the ball)、ボールを持っていないとき(=オフザボール off the ball)での選手たちの動きも見ていきます。
▼オンザボール
プレーのプライオリティ(優先順位)の選択は正しいのか、その場しのぎではなく次のプレーをイメージできているのかを確認します。
・シュート
正確性や球質、打つべき状況であったかどうか、打てるタイミングを逸してないか、ボールの置きどころはどうか。
・パス
受け手に対してメッセージがあるパスなのか、スペースを狙うのか足元なのか、パススピードは適切か、パスのタイミングは適切か。
・ドリブル
タッチ数を含め、突破なのか、スペースを埋めるドリブルなのか、時間をかけてためる質のものなのか。
▼オフザボール
ポジショニングはもちろん、セカンドボールへの対応や、ボールを保持している選手の動きを意識しているかを見ます。選手同士での意思統一(アイコンタクトでのコミュニケーションなど)が成立しているか。ルックアップをしている選手と、していない選手もチェックします。
・セカンドボールの意識
ボールが飛んでくる可能性がある中で、相手より先にボールに到達できるポジショニングを取れているか。
・コミュニケーション
ルックアップをして、状況を正確にボールホルダー(ボールを保持している選手)に伝えることができているのか。
・サポートの質
移動しながらボールを受けるべきか、止まってためを作ってから受けにいくべきか。ボールホルダーとの距離や体の向きが適切か。チームとしてボールを失った場合のリスクを軽減し、奪われた際に対応ができているか。
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