「僕はまずシュートを打たせないようにする」。FC東京の守護神が追及する緻密な駆け引きとGKとしての思考法
2017年05月09日
インタビューフットボール批評で前回からスタートした新連載『日本人GKの生きる道』。今回はFC東京で守護神を務め、日本代表にも名を連ねる林彰洋選手の守護神としての思考法を現在発売中の『フットボール批評issue16』から一部抜粋して紹介する。
(取材・文●田邊雅之 写真●Getty Images for DAZN)
小学生時代は「フィールドをやりたい」という気持ちに折り合いをつけるのが難しかった
――林選手は現在、FC東京で正GKを務めているだけでなく、日本代表にも名を連ねています。GKを目指されたのは、いつ頃からですか?
「もともと僕はフィールドプレイヤーでした。GKは小学校の中学年くらいからやるようになったんですが、最初はあまりGKが好きではなく、シュート練習でも、『自分はどうしてシュートを打つ側じゃなくて、痛い思いをしながらゴールを守っているんだろう』と。そんなふうに感じる場合が多かったですね(笑)」
――なんだか因果な役割を引き受けてしまったと?
「でもGKとして東京都の選抜になったりしていたので、自分はGKとして評価されるんだなという意識もあって。最初はフィールドをやりたいという気持ちと、折り合いを付けるのが難しかったですね」
――当時、憧れていた選手はいました?
「GKに関してはいなかったです。当時はデル・ピエロが大好きで、『彰洋ゾーン』でも作ってもらおうかぐらいの勢いだった。今となってみれば、サッカーの奥深さが、わかっていなかったんですが(笑)」
――だとするなら、GK一本でいこうと腹を括ったのは?
「本当の意味で決断したのは、高校に入学する時だったと思います。今では大学卒業の選手も増えましたけど、高校進学はプロを目指す上で、大きな分かれ目になるじゃないですか。本当にプロになりたいのなら、やはり評価されているところでプレーするのが一番の近道だろうと。自分が選んだ道で、しっかりサッカーに打ち込みたいと思っていましたし」
――流通経済大学付属柏高校への進学が、大きな分かれ目になったと。高校に進学してから、ゴールキーピングの考え方は変わりました?
「指導そのものは中学時代と同じクラブチームのコーチから受けていたんですが、高校になると立ち位置が違うというか。ゴロのシュート一つにしても、とにかく低いところからカバーするというような基礎を改めて叩き込まれました。
高校に入ってからは、『アタックしろ』とすごく言われるようにもなりましたね。相手のFWがトラップをする瞬間に潰しにいくとか、そういうプレーの楽しさを覚えた部分もあったと思います」
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