ASコーフ フットサル クラブが圧倒的な攻撃力を誇り10度目の山梨県大会制覇!!/バーモントカップ 第27回全日本少年フットサル大会

2017年07月04日

バーモントカップ第27回全日本少年フットサル大会

7月2日(日)、『バーモントカップ 第27回全日本少年フットサル大会 山梨県大会』は昭和町体育館(中巨摩郡昭和町)で決勝があり、ASコーフが甲府レジェンズを11対1で破り、10度目となる山梨県代表の座を獲得した。

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文・写真●山本浩之

 保持したボールを、相手の出方を見ながら動かしていくASコーフに対し、ダイナミックなボール運びでゴールを狙っていく甲府レジェンズ。両者による決勝は、新春のバーモントカップが最後となった2015年(山梨県大会の開催は2014年11月30日)の第24回大会以来のこと。このときもASコーフが8-0で甲府レジェンズを下している。もちろんチームのメンバーは入れ替わっているがASコーフのチームスタイルは変わらない。ASコーフの渡辺監督はこのように話す。

「(決勝だからといって)何も変わりません。うちはいつも通りです。自分たちが、これまでの練習で取り組んで築いてきたスタイルがあります。そのチームスタイルで試合に臨むだけです。練習でやってきたことを試合の場で発揮することができれば、自然と結果もついてくるものです。うちは守備の練習をするようなチームではないので、どうやって点を取るか、という攻撃の練習がメインです。そのやり方で、ずっとやっています」

 そのASコーフのチームスタイルには「子どもたちが、将来サッカーやフットサルを続けていく上で役に立つことが詰まっている」のだと、かつて渡辺監督は教えてくれた。

 試合は前半、ASコーフは8番・小野寺くんが、フリーキックによる先制点と流れの中から追加点をあげると、甲府レジェンズは2点のビハインドに9番・河西透和くんがフリーキックを決めて1点差に迫る。しかし、ハーフタイム直前にASコーフはスピードのあるドリブルでボールを運んでいた7番・保坂知希くんがゴールネットを揺らすと、残り20秒になって8番・小野寺くんがハットトリックを達成し、4-1で前半を締めくくった。

 後半になってもASコーフのゴールラッシュは続く。8番・小野寺くんは自身4点目となるゴールを決めると、今度は左サイドを駆け上がり、10番・佐藤晟樹くんからのヒールパスを受け得点へとつなげた。スコアが6-1となったところで試合時間は残り7分34秒。甲府レジェンズとしては点差を詰めたいところだが、ASコーフはコンビネーションもよく、簡単にはボールを失わない。すると再び甲府レジェンズのゴールネットを揺らしたのは8番・小野寺くん。続いて7番・保坂くんも2得点目。さらにキャプテンの5番・齋藤敬太くんにも決勝初ゴールが生まれた。9-1と点差が開き、いよいよ時計の表示が残り1分を切ってもASコーフは攻撃の手を緩めず、これまでアシストで活躍していた10番・佐藤くんが2得点をあげた。

 終わってみれば11-1の圧勝となったASコーフ。決勝で6ゴールを決めた8番・小野寺くんに、試合を振り返ってもらった。

「準決勝は、ゴール前でのミスが多かったので、決勝はゴール前で、そんなにリスクを冒さないように、前の選手にボールを預けるようにしました。 (チーム6点目となったゴールは)去年の6年生が準決勝のときにワンタッチでのヒールパスを狙っていたので、そのことを思い出してプレーしました。全国大会は、どの代も予選では負けていないので、僕たちも予選を無敗で通過してベスト16以上を目指したいです」

 ASコーフは過去に出場した9度の全国大会で全てベスト16入りを果たしている。けれども選手たちに気負いはいらない。自分たちが日頃の練習で築いてきたプレースタイルをみせれば、全国の舞台でも自ずと結果はついてくることだろう。

■ASコーフ・渡辺彰太監督のコメント
 決勝で対戦した甲府レジェンズは、弱いチームではないですし、一人ひとりもしっかりとしています。そんな相手に対して、自分たちが日頃から練習で取り組んできた成果を発揮することができていました。選手たちもプレーをしていて楽しかったのではないでしょうか。

 うちは基本的に、みんなでボールをゴールまで運んで行くことを考えています。だからロングボールをゴール前に放り込むようなスタイルで点を取ろうということは考えていないですね。そもそも、うちのチームには体が大きい子もひとりしかいません。小さな子が多いので、個人で勝てない部分はグループで戦おうということで、ずっと取り組んできました。もちろん個をおろそかにはしていませんよ。個ができて、次がグループというスタイルです。

 全国大会では、最低でもトーナメントには残りたいというのはありますね。できれば、もうひとつ先、さらにもうひとつ先というように勝っていきたいとは思いますが、やはり内容次第ですよね。いい試合をすれば、自然と結果がついてくるものです。内容のよい試合をすることが大切だと思っています。

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