アンリと同じく”神童”ではなかったハリー・ケイン。世界屈指のストライカーが持つ「努力する才能」

2018年06月27日

サッカーエンタメ最前線
タグ:  

世界最高峰のプレミアリーグで3季連続で20得点以上をマークしているイングランド代表のハリー・ケイン(トッテナム・ホットスパーFC)はロシアW杯でも好調。2試合で5得点を奪い、得点ランク首位を走っています。ここ数年でワールドクラスへのストライカーへと成長を遂げたケインですが少年時代は「体格にもスピードにも恵まれなかった」という。そこからどのようにして、”才能”を磨いていったのでしょうか。

著●西部謙司 写真●GettyImages

『PERFECT SKILL パーフェクトスキル 世界トッププレーヤーの究極スキルを解説する』より一部転載


VOLGOGRAD, RUSSIA - JUNE 18:  Harry Kane of England celebrates after scoring his team's second goal during the 2018 FIFA World Cup Russia group G match between Tunisia and England at Volgograd Arena on June 18, 2018 in Volgograd, Russia.  (Photo by Matthias Hangst/Getty Images)

ケインは自分で自分を成長させてきた

「彼を見ているとアラン・シアラーを思い出す」

 ガリー・リネカーはそう言っている。

 そうかと思えば、かつてスパーズでプレーしたドイツ人FWユルゲン・クリンスマンとの類似性を指摘する人もいる。他にもルート・ファン・ニステルローイ、ウェイン・ルーニー、テディ・シェリンガムなど、多くの名ストライカーたちが引き合いに出されている。まあ、だいたい同じ系統とはいえるが違うといえばかなり違う。歴代のさまざまなゴールゲッターに似ていると言われているのはハリー・ケインだ。ついでに言ってしまえば、筆者はマルコ・ファンバステンにも似ていると思う。トッテナム・ホットスパー所属の24歳、身長188センチ、体重65キロ…… 65キロ?
 
 いつのデータかわからないが、現在の本人を見るかぎり65キロということはないだろう。ただそう書いてあるのだから65キロだったときもあったに違いない。長身で細身、そして万能型のFWである。

 ケインを知る人々が共通して証言しているのは「向上心」だ。努力を怠らず、自分で自分を成長させてきたという。その過程では、きっと誰かによく似ていたのだろう。

 しかし、時を経過するとまた違う誰かに似ていると言われる。ケインが自分を進化させてきたからだ。そして、もう誰かに似ているとは言われなくなった。誰かがケインに似ていると言われるようになるだけだ。

カテゴリ別新着記事

お知らせ



school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク