GKに必要なメンタル 。「ポジティブに狂っていること」「ソーシャル」そして「エモーショナル」
2018年08月17日
メンタル/教育GKに必要なのは技術的な要素だけではありません。味方にコーチングをしたり、褒めたり、奮い立たせたりするといった「コミュニケーション力」も必要になります。GKに不可欠な「コミュニケーション」とは何なのか。『ドイツ式GK技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「理論」』より一部転載して紹介します。
文●川原元樹 構成●清水英斗 写真●Getty Images
『ドイツ式GK技術革新 GK大国に学ぶ「技術」と「理論」』より一部転載
GKに必要なコミュニケーション力
GK指導者として、メンタルを向上させるのは、戦術や技術を向上させるよりも難しく、いちばん大切とも言われる分野です。バルセロナのアカデミーGKコーチから聞いた話ですが、選手のメンタルはいちばん変えづらい能力であり、しっかりと選手のメンタルの能力を見極めるのが大切だと。もちろん、テクニック、タクティック、フィジカルなども大事ですが、やはりメンタルは伸ばすのが一番難しく、持って生まれたものに左右される部分が大きいのです。
ポジティブに狂っているということは、GKにとってはすごく大切だと思います。「絶対に止めるぞ!」という気持ちを小学生の頃から強く持っている選手はいます。私がドイツのアルミニア・ビーレフェルトで育成年代を指導している時も8歳や9歳でも、強いシュートを打たれてもビビらずに構えている。ボールが当たったとしても泣かない。それはメンタル、キャラクターの部分では一つの才能です。そういう選手は間違いなく伸びると思います。
全体としてGKに必要な要素は、メンタル、フィジカル、技術、戦術と分けることができます。昔は近距離、中距離から左右に放たれたシュートを止めるだけのGK練習でしたが、今は状況を作った中で的確な判断ができるGKが重要視されているので、すべてにバランス良くプレーできる選手でなければいけません。
それに加えてソーシャル(社会性)もとても大切ですね。他の選手とコミュニケーションを取れるかどうか。これは外向きのコミュニケーションとも言えるでしょう。そして、エモーショナル(熱)。これがメンタルにも通じるかもしれませんが、エモーショナルとは、自分とのコミュニケーションです。自分がどこまで出来たか、何をしたいのか、本当に止めたいのか。誰しも外向きと内向きのコミュニケーションがあると思います。それが両方できる選手がベストですが、特にGKは内向きのコミュニケーションでしっかりと熱があることが大事です。その内向きが強すぎて、「GKは変人」と言われる傾向はありますが、プロになるGKほど、内向きのコミュニケーションが得意な人が多いです。
そのプラスアルファとして、最近は頭が良くて、外向きのコミュニケーションもしっかりできる選手が求められています。チームメイトとはもちろん、GKはゲーム中にコーチともコミュニケーションを取らなければいけません。あとは敵チームの選手、レフェリー、観客もそうですね。たくさんの人に囲まれてプレーしているので、コミュニケーションは大切になります。
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